【選手評】ハリルホジッチが選んだ24名の選考理由と期待する部分とは!?《ロシアW杯アジア2次予選》

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▽日本代表は17日、3月に行われる2018年ロシア・ワールドカップ(W杯)・アジア2次予選のアフガニスタン代表戦(24日)とシリア代表戦(29日)に臨む日本代表メンバー24名を発表した。

▽会見に出席したヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、1人ずつメンバーの名前を読み上げていく中で、個々の選考理由や要求する点などについて、以下のように説明している。

◆GK

東口順昭(ガンバ大阪)

西川周作(浦和レッズ)

川島永嗣(ダンディー・ユナイテッド/スコットランド)

林彰洋(サガン鳥栖)

「(川島)永嗣はケガをして最近の試合に出ていないが、スコットランドリーグでプレーしている。問題がなければ、今週末の試合に出られるかもしれない。彼を少し手元に置き、どのような状態かを見ていく。とはいえ、彼がプレーするかどうかは別の問題。そのため、今回は4人のGKを呼ばせてもらった」

「林(彰洋)も新しい選手。我々の下で、しっかりとトレーニングを積んでほしいと思っている。東口(順昭)と西川(周作)は、常に我々と関わっている選手たちだ。もしかしたら、今回は東口にチャンスを与えるかもしれない」

「それと同時に、予選を突破しなければならないが、できるだけ多くの選手にチャンスを与えたいし、このチャンスを掴んでほしい。東口に関してはクラブで良いパフォーマンスを見せているし、チャンスを与えたいと思っている」

DF

【サイドバック】

酒井宏樹(ハノーファー/ドイツ)

酒井高徳(ハンブルガーSV/ドイツ)

長友佑都(インテル/イタリア)

藤春廣輝(ガンバ大阪)

「クラブの置かれる状況は難しい状況だが、(酒井)宏樹は常にプレーしている。彼はフィジカル面に強みを持つ日本人に稀なタイプの選手。しかし、その長所を常に使えているわけではない。彼には個別に映像を用意しているので、それを見ながら話をしていきたい」

「(酒井)高徳もクラブで先発の座を勝ち取っている1人。我々は彼のことをよく知っているし、チームの規律を尊重してくれる選手だ。メンバーに入るだけの資格を持ち合わせている選手だと思っている」

「(長友)佑都に関しても、インテルで両サイドバックとして、常にプレーしている。彼とは、ミラノで (本田)圭佑を交えて、ゲームの中での役割、グループでの役割について話し、もっとイタリアでの経験をチームに還元してほしいとも伝えた。私は、ピッチ内外で彼のことを信頼している」

「藤春(廣輝)は向上した選手の1人であり、現在のフットボールに必要な能力を表現できるサイドバックだと思っている。特に、攻撃面に多くのことをもたらしてくれるだろう。彼の攻守にわたる役割が重要となる」

【センターバック】

吉田麻也(サウサンプトン/イングランド)

槙野智章(浦和レッズ)

森重真人(FC東京)

昌子源(鹿島アントラーズ)

「(吉田)麻也に関しては、常にプレーできているわけじゃない。なぜなら、レベルの高い競争を強いられているからだ。彼には、戦える状態に仕上げておいてほしいと言ってあるし、とにかく先発の座を掴み取ってくれとも伝えてある」

「槙野(智章)は昨日の夜(16日の広州戦)、世界でも有数なFW陣と対峙し、頑張って跳ね返していた。あのような経験を重ねることで、向上していくと思っている」

「森重(真人)は身体の状態も良いようだし、話もよくしている。先の試合でも丸山(祐市)とプレーし、ポジショニング、組み立て、カバーリング、全てにおいて良かった。無駄なファウルも少なかった」

「昌子(源)に関しては、すでに呼んだことのある選手だ。彼はこれから激しい競争に身を投じることになる。我々は、彼にチャンスを与えることを決断した。パワーもあるし、向上していく可能性を秘めている。成長していってもらいたい」

MF

【ディフェンシブハーフ】

長谷部誠(フランクフルト/ドイツ)

山口蛍(ハノーファー/ドイツ)

柏木陽介(浦和レッズ)

「長谷部(誠)は我々のキャプテンだ。彼とも話し合いを重ねてきた」

「(山口)蛍は良いレベルの選手になるのではないかと思っている。ただ、クラブで先発を勝ち取っているわけじゃない。まだ難しい状況が続くと思うが、私は励ましの言葉を送った。彼には、ボール奪取能力と守備力の部分を評価している。彼は向上しているし、代表にも良い影響をもたらしてくれると思う」

「柏木(陽介)は我々に足りなかった左利きの選手で、運動量も豊富。パワーはないが、攻守にわたってつなぎの部分に期待している。FKにも変化をもたらしてくれるだろう。彼には、ミニ合宿中にもっと身体を強くするようにと話した。彼は野心に溢れた選手だし、このA代表で先発の座を掴んでいってほしい」

【オフェンシブハーフ】

原口元気(ヘルタ・ベルリン/ドイツ)

香川真司(ドルトムント/ドイツ)

清武弘嗣(ハノーファー/ドイツ)

「原口(元気)に関しては、真ん中でのプレーも、中盤でのプレーも考慮している。彼には攻守に貢献できるクオリティがある」

「香川(真司)は、ドイツのクラブで熾烈なレギュラー争いを強いられている。彼とはディスカッションを重ねてきた。常にプレーしたいと話していたが、残念ながら、それを叶えることができていない。A代表でもポジションを奪えるかわからない状況だ」

「清武(弘嗣)はようやくケガから復帰した。香川と同じく、最後の30m部分での崩しに期待している。彼のクオリティが必要だと感じたので、招集させてもらった」

FW

【サイドアタッカー】

本田圭佑(ミラン/イタリア)

小林悠(川崎フロンターレ)

宇佐美貴史(ガンバ大阪)

「(本田)圭佑は常に試合に出場しているし、私も嬉しい。ミランで右サイドハーフとしてプレーしているが、我々の下ではよりFWとして、より高い位置でプレーしてもらいたい。特に、バイタルエリアで存在感を示していってもらいたい。身体の状態も、戦術理解度の部分でもしっかりと感覚を取り戻している」

「小林(悠)は新しい選手となるが、ここ数カ月前から見続けてきた選手だ。偶然ここに呼ばれた選手じゃないし、ここ数試合でゴールを挙げているから呼んだわけでもない。彼はこの前のミニ合宿でかなりのクオリティを示してくれたし、A代表に稀な“得点を取れる選手”。右サイドでの起用を考えているが、真ん中でもプレーできると思っている」

「宇佐美(貴史)については、皆さんもよくご存知だと思う。本当にタレントのある選手だ。沢山のことをして向上している。日本のフットボール界にはこのような才能を持った選手は少ないので、私も我慢をして今後も使っていきたい」

【センターフォワード】

岡崎慎司(レスター・シティ/イングランド)

金崎夢生(鹿島アントラーズ)

ハーフナー・マイク(ADO/オランダ)

「岡崎(慎司)は模範的な選手。どこも欲するタイプの選手だと思う。彼には冗談気味に『レスターでは守備的MF、もしくはセンターバックだね。だが、代表では違うよ』と話をした。ここではレスターとまったく違った役割を求めている。私のサッカー人生においても、彼ほどチームのために頑張れる選手は稀。本当にすばらしい選手だと思う」

「(金崎)夢生にもチャンスを掴んでもらいたい。彼は運動量があり、頑張り屋。興味深い選手だ。しかし、A代表では、クラブとは違い、より真ん中でのプレーを心がけてもらいたいと思っている。彼には、ゴールを奪うところでのクオリティに期待したい」

「(ハーフナー・マイクは)オランダで13得点を奪っていて、これまでの我々にない身長がある選手。彼の高さは興味深い。彼のような選手の特長を生かすには、彼に向かうプレーが必要となる。彼がどのような成長を遂げているのかを見ていきたい。彼はスピード、パワーがあるわけじゃないので、起用した際は、彼に合わせたオーガナイズが必要だ」