「台湾の民意と感情尊重を」  政府が中国大陸に呼びかけ

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(台北 17日 中央社)中国大陸の李克強氏が全人代閉幕後の記者会見で、両岸(台湾と大陸)関係に関する発言を行ったのを受けて、台湾の対中国大陸政策を担当する行政院(内閣)大陸委員会は16日、大陸側に対し、両岸が1949年以来「分割統治」されている事実に向き合い、台湾の民意と感情を尊重、理解するよう呼びかけた。

李氏は、台湾独立志向が強いとされる民進党の蔡英文主席が総統に就任する、5月以降の両岸関係に関して、「92年コンセンサス」の遵守が政治的基礎であり、中国大陸と台湾が「一つの中国」に属することを認めれば、いかなる問題でも話し合えると語り、蔡氏に同コンセンサスを受け入れるよう求めた。

同委員会は李氏の談話について、政府は2008年以来、「92年コンセンサス」と「一中各表」(一つの中国を各自の立場で解釈)を基礎として、協議の制度化や閣僚同士の交流を推進してきたと強調している。

<92年コンセンサス> 1992年に台湾と中国大陸が窓口機関を通じ確認した両岸対話の原則。“一つの中国”を前提としているがその解釈には触れておらず、国民党は「一つの中国=中華民国」との立場を示している。民進党は同コンセンサスを認めていない。

(陳家倫/編集:杉野浩司)