オープンちゃん=統一超商提供

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(台北 17日 中央社)台湾の市街地を歩くと頻繁に目にするのがコンビニエンスストア。最大手のセブン-イレブンは日本でもおなじみだが、台湾の店舗は地元の文化やニーズを取り入れ、外国人旅行者が驚くような独自の特色を生み出している。

▽入れたてコーヒー 日本に先駆けヒット

現在となっては、日本でもコンビニの入れたてコーヒーは人気を集めているが、日本のセブン-イレブンが「セブンカフェ」を打ち出したのは2013年から。台湾セブン-イレブン(統一超商)はそれよりも早い2004年からコーヒーブランド「シティーカフェ」を展開し、ヒットを収めた。台湾ミスタードーナツ(統一多拿滋)と提携したドーナツの販売も2014年から開始している。

▽オリジナルのマスコットキャラ 日本でもファン獲得

マスコットキャラクター「オープンちゃん」(OPEN小将)は台湾セブン-イレブンのオリジナル。名前にある「将」はその中国語の発音が日本語の「ちゃん」と似ており、日本風の名前であることから、“デビュー”当初は日本発だと勘違いする人も多くいた。デザインを担当したのは日本の広告会社。オープンちゃんは広告に登場するほか、関連グッズの販売も行われるなど、高い人気を誇っている。台湾でグッズを購入する日本のファンもいるという。

▽多彩な能力を発揮する店員

商品の販売以外に多様なサービスを展開している台湾セブン-イレブン。レジ打ちや品出し、料金代行収納、掃除はもちろんのこと、ソフトクリームやコーヒーの提供など、幅広い能力が店員には求められる。先日、政治家からコンビニ店員に防災士の資格取得を促す提案が出ると、店員に必要な能力について台湾では議論が巻き起こった。インターネット上では、コンビニ店員は誰でもできるものでなく、マルチな才能やコミュニケーション能力、思いやり、勤勉さなどが必要な仕事だとの意見も寄せられた。

▽加盟店のフェイスブック 温もりあふれる

台湾では現代化に伴って「柑仔店」と呼ばれる伝統的な個人商店が徐々に姿を消し、コンビニが普及。街角にあふれていた井戸端会議もフェイスブックなどソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)に取って代わられた。しかし、人間にとって人との交流は欠かせないもの。加盟店の多くは来店頻度を高めようと個別にフェイスブックページを立ち上げ、顧客とのコミュニケーションを図っている。形式こそは変わったが、柑仔店に根付いていた交流の精神は、現代のコンビニにも引き継がれている。

(陳政偉/編集:名切千絵)