中国メディアの環球網によると、中国が実効支配し、ベトナムも領有権を主張するパラセル諸島(西沙諸島)海域で7日、ベトナム漁船が中国船の可能性がある大型船にぶつけられ、沈没した。ぶつけた船は船体が「灰白色」との証言があり、中国の公船の可能性もある。(イメージ写真提供:(C)Thi Hong Hanh Mac/123RF.COM。ベトナム中南部、カインホア省の漁港)

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 中国メディアの環球網によると、中国が実効支配し、ベトナムも領有権を主張するパラセル諸島(西沙諸島)海域で7日、ベトナム漁船が中国船の可能性がある大型船にぶつけられ、沈没した。ぶつけた船は船体が「灰白色」との証言があり、中国の公船の可能性もある。

 環球網は、ベトナムにおける報道を引用して伝えた。沈められたベトナム漁船の乗組員によるとパラセル諸島の周辺海域で操業していたところ、極めて大きな船が急速に接近してきた。かわす間もなくぶつけられたという。ベトナム漁船の乗組員は衝撃でなぎ倒された。船体は大きく裂け、海水が猛烈な勢いで流れ込んできた。

 ベトナム漁船は沈没したという。乗組員の救助の過程や死傷者の有無は伝えられていない。

 ベトナム漁船の乗組員は「中国の船だ」と述べた。船首に漢字が書かれていたからという。また、船の色は「灰白色」と証言した。

 中国の漁船は、汚れている場合も多いが、青い塗装が施されているのが一般的で、「灰白色の中国船」とすれば公船ということになる。ただし、中国の軍艦は船首近くに番号が書かれているだけで漢字の表示はない。違法行為全般を取り締まる海警船は、灰色だが、漢字の表示があるのは船腹部分だ。

 漁業作業を監視する漁政船は、灰色で、船首部分に「中国漁政」と書かれている。中国には5800トンクラスの漁政船がある。

 環球網は、アルゼンチンの海上警察が、中国漁船が同国の排他的経済水域(EEZ)内で違法操業を行い、自船をアルゼンチン側の取締船にぶつけながら逃走を図ったため射撃して沈めた事件について、アルゼンチン側を「船体に射撃するという危険なやり方」と非難した。

 ベトナム漁船が中国船に沈められたとされる件については、「中国は西沙諸島に関する公務執行権を完全に有している」と主張し、ベトナム漁船が違法操業を繰り返していると非難した。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:(C)Thi Hong Hanh Mac/123RF.COM。ベトナム中南部、カインホア省の漁港)