新華社は15日、中国で最も高いビルの上海中心大厦(上海タワー)が完成したと伝えた。注目の的は、119階の展望台に直行する「高速」エレベーターと紹介した。同エレベーターは三菱電機製で、世界最速の分速1080メートル以上を出せる。(写真は新華網の16日付報道の画面キャプチャー)

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 新華社は15日、中国で最も高いビルの上海中心大厦(上海タワー)が完成したと伝えた。注目の的は、119階の展望台に直行する「高速」エレベーターと紹介した。同エレベーターは三菱電機製で、世界最速の分速1080メートル以上を出せる。

 新華社は上海中心大厦を、「建築総高度632メートル、構造部分高度580メートル、地上127階・地下5階などと紹介」。オフィス、レストラン、展示場、商店などが入居し、観光客も受け入れる「一体型垂直都市」と紹介した。

 さらに、観光客とって注目の的は119階の展望台まで「55秒」で直行する「高速」エレベーターと紹介した。

 同エレベーターは、日本企業の三菱電機が製造した。三菱電機は、分速1080メートル(時速64.8キロメートル)を超える超高速走行と快適な乗り心地を両立させたと説明。横揺れや騒音を大幅に低減したという。

 台湾メディアも同エレベーターには強い関心を示した。というのか、現在まで最も速いとされていたエレベーターは台北市内の「台北101」のエレベーターとされていたからだ。

 台湾メディアの聯合新聞網は、上海中心大厦の三菱電機製エレベーターの速さは秒速では18メートルで、台北101の東芝製エレベーターの秒速16.83メートルの記録を抜いて、世界一速いエレベーターになると伝えた。(編集担当:如月隼人)(写真は新華網の16日付報道の画面キャプチャー)