日本を代表する花といえる桜。中国でも桜という言葉から日本を連想する人は少なくない。桜をめぐる誤解も存在し、日本の文化に馴染み深い植物であるだけに桜を日本の国花であると認識している人もいそうだが、公式には日本の国花ではなく、桜は日本原産の植物でもない。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本を代表する花といえる桜。中国でも桜という言葉から日本を連想する人は少なくない。桜をめぐる誤解も存在し、日本の文化に馴染み深い植物であるだけに桜を日本の国花であると認識している人もいそうだが、公式には日本の国花ではなく、桜は日本原産の植物でもない。

 中国メディアの新浪はこのほど、「桜の起源が日本というのは誤解だ」と伝え、湖南省には7000年以上も前から桜が存在したと論じる記事を掲載した。中国でも「桜の起源は日本」であると誤解している人が多いことを示唆する記事だ。

 記事はまず、中国でも日本の桜が各地で見られると紹介。湖南省森林植物園で開催中の桜まつりでは、すでに咲き始めたソメイヨシノをはじめ、日本の品種が開花を間近に控えていると紹介。しかも同植物園では、日本品種の桜ばかりではなく、中国本土の桜である華中桜、尾葉桜、鐘花桜といった種類の桜が、毎年2月になると満開を迎えるという。

 湖南には14種類の野生の桜があり、長沙市園林局の関係者によれば世界に100種類あるといわれる桜のうち40種類以上が中国にあるという。それに対し、日本は8種類しかなく、そのほとんどは中国にも分布しているとした。

 また、同じ湖南省にある遺跡・臨レイ県胡家屋場新石器時代遺跡からは、炭化した野生の桜の実が出土しており、「湖南の野生の桜には7000年もの歴史があることが証明された」と主張した。

 記事は次いで、日本のほうが桜の栽培が盛んであることを認め、「わが国の桜の栽培は日本に遠く及ばない」と指摘。中国は長きにわたって日本から桜を輸入しており、中国の桜は日本の桜を接ぎ木する役目しかなく、「地元の桜に対して品種育成を始めたのはここ10年のこと」に過ぎないという。

 現在では、湖南省森林植物園に9種3000株以上の中国の野生の桜があるそうだが、日本の桜との違いは「開花時期がより早く、花は小ぶりながら香りがはっきりしており、最大の強みは雨風に強いこと」だという。そして、「日本の桜のほとんどが観賞用で実がならないのに対し、湖南の桜はほとんどが赤色か紫色、黄色などの実を付ける」ほか、寿命も中国の桜は200年から300年と長いことなど、中国の桜の優位性を強調して記事を結んだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)