激安の外国観光ツアーに申し込んだら、空港からホテルに行く途中で免税店に立ち寄らされた、という経験はあるだろうか。旅程表に書いてあったのならばその「覚悟」はしておかねばならないが、急に予定を変更して店に立ち寄り、しかも購入を急かされて「爆買い」させられたとしたら、怒りさえ覚えるかもしれない。(イメージ写真提供:123RF) 

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 激安の外国観光ツアーに申し込んだら、空港からホテルに行く途中で免税店に立ち寄らされた、という経験はあるだろうか。旅程表に書いてあったのならばその「覚悟」はしておかねばならないが、急に予定を変更して店に立ち寄り、しかも購入を急かされて「爆買い」させられたとしたら、怒りさえ覚えるかもしれない。

 日本を訪れる中国人観光客による「爆買い」が社会現象になってすでに久しい。彼らの多くは自ら望んで「爆買い」している訳だが、観光目的で来たのに「爆買い」させられるケースも少なからず存在するようだ。中国北京市のメディア・信報網は14日、日本で「爆買い」させられたという女性の訴えを伝える記事を掲載した。

 記事によると、女性は昨年11月に九州を4日間巡るツアーに参加。その3日目、工程表では福岡市の港湾周辺にある観光地を巡ることになっていたが、実際には観光は行われず、ガイドから何の通知もないまま免税店に連れて行かれた。その際、バスの中でガイドが洗顔器や酵母、ヒアルロン酸などの商品について「現地人がみんな使っている」、「日本女性の肌がきれいなのはこれのおかげ。私の妻も飲んでいる」などと熱心に説明していたという。

 そして、免税店に入ると中国語の出来るスタッフが矢継ぎ早に商品を勧め、1つカゴに入れる度に間髪入れずスキャンし、次の商品を勧めるという状況が繰り返された、その結果16種類の商品を買うことになり、合計金額は36万7460円に上った。女性は実際のレシートを示しており、そこには4万8000円のヒアルロン酸製品を筆頭に、3万4800円のゲルマニウムネックレス、9000円の髪染めクリームなど高額商品を購入したことが記されている。

 さらに、両親のために奮発して購入した「天然植物」由来の髪染めクリームが実際「1時間で色が戻った」こと、日本在住の友人に「ヒアルロン酸の商品なら2000-3000円程度で買える」と言われたことなどを告白。免税店も中国のネット上で問題ありとされてきた店だったことが後になって気づいたとのことだ。女性はその後返品を求めて旅行会社などに訴えたものの、「なしのつぶて」状態だという。

 免税店に連れて行かれても買わなければいい、という考えもあるが、ガイドや店員から与えられる心理的プレッシャーは大きく、「買わないといけない」という思いに駆られてしまうのだろう。商品の真偽や質については分からないが、少なくとも「現地人がみんな使う」というレベルの値段ではないことは明らかだ。この件で女性が日本に対して悪いイメージを持ってしまったとしたら、非常に残念な話である。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)