PlayStationVRオフィシャルサイトより

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 かねてより発売時期などの公式アナウンスが待ち望まれていた「PlayStation VR」の発売が、10月発売で値段は44980円になると正式発表された。

 そんななか、ネットを中心に盛り上がっているのは、「PlayStation VR」に対応したエロゲーは発売されるのか否かという話題だ。VHS対ベータの対決を例に出すまでもなく、「最新家電の成功の鍵を握るのはアダルトコンテンツ」と言われるが、果たしてどうなるのか?

 実際、SimilarWebの調査によると、昨年VRアダルト業界は急成長し、VRポルノ関連サイトへのアクセスは前年比200%に増加。近い将来、VRコンテンツ市場のなかでポルノに関するものが3番目の規模になるとの予想も立てられている。

 現在VR市場はこのような活況を呈しているが、「PlayStation VR」にはあまり景気のよくない話も出ている。「PlayStation VR」はソニーに承認されたソフトしか動作しないので、レーティングの関係からアダルト関係のコンテンツは締め出される可能性が高く、そのあたりをオープンにしている競合機「Oculus Rift」の方にこのVR戦争の軍配が上がるのではとの見方が有力だ。

 しかしなぜ、そんなにもアダルトコンテンツがVR市場のなかで注目を集めているのか? 本サイトでは以前、VRポルノの最新事情を記事にしたことがあるが、そこには視覚と聴覚はもとより、オナホールとの連動などにより触覚までセックスの疑似体験が可能となる驚きの現実があった。「人間とのセックス」が時代遅れになる時は、冗談ではなくもうすぐそこまで来ている。その記事を再録するので、是非読んでみてほしい。
(編集部)

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 5月26日・27日に伊勢志摩サミットが開かれる。開催地ではこのサミットにより各国政府や報道関係者ら延べ50万人の宿泊が見込まれており、また、これにともない訪日観光客の急増も期待され、三重県や愛知県では観光客誘致に躍起な模様だ。

 しかしその一方、このサミット開催により、ある業界が絶滅を危惧されている。風俗業界だ。「SPA!」(扶桑社)2016年1月12日・19日号では、風俗店オーナーのこんなコメントが掲載されている。

「サミットをはじめ、サッカーW杯や五輪など日本で国際的なイベントの開催は、風俗の摘発が激化します。それは今度の伊勢志摩サミットの前も同じです」
「摘発が増えるのは、東京と名古屋、大阪。都内は開催場所に関係なく毎回摘発が行われていますが、名古屋と大阪はサミット開催地に近いから。いずれも対外的なアピールです」

 この発言は決して絵空事などではない。事実、過去に大阪では、ある大型イベントの開催を機に大規模な浄化作戦が行われたこともあるからだ。吉岡優一郎『ベテラン風俗ライターが明かす フーゾク業界のぶっちゃけ話』(彩図社)にはこんな記述がある。

〈これまで風俗業界は国際イベントの開催に合わせた警察当局の浄化作戦などで、地域丸ごと潰されるような例がいくつもあった。
 その中でも比較的新しく、かつ大規模だったのが、1990年に大阪市と守口市にまたがる鶴見緑地で開催された「国際花と緑の博覧会」(花博)の際の浄化作戦だ。
 それまでは、大阪市内にも少なくない数のソープランドがキタ、ミナミ両地域に存在していたのだが、花博の開催に合わせて警察が街の浄化作戦を開始し、大阪市内のソープランドへの集中的な摘発がなされ、さらに行政により条例も制定されたため、市内すべてのソープランドが閉店へと追い込まれた。現在、大阪市内に1軒のソープランドも存在しないのはこのためだ〉

 また、こういった浄化作戦の可能性が取り沙汰されるのには、もう一つ理由がある。あと4年に迫った東京オリンピックの存在である。風俗経営コンサルタントの市川秀実氏は「アサヒ芸能」(徳間書店)16年1月14日号で語っている。

「今年は警察の方針で、都内の風俗が壊滅的な打撃を受けるのではないか。都内の風俗経営者の間では、4年後の東京五輪開催を控え、今年あたりから警察が店舗型・非店舗型を問わず、『風俗潰し』に動くのではないかと言われています。都内で今までのように風俗を楽しめるのは、今年がラストイヤーとなる可能性がありますね」

 こういった状況を鑑みると、そう遠くない未来、夜の街は壊滅状態となる可能性が高い。では、性的欲求が溜まった男性はいったいどこに向かうのか? 識者によれば、なんと驚くべきことに、彼らの本能が向かう先は「人間」ではないという。前掲「アサヒ芸能」では、アダルトテクノロジーに詳しいジャーナリスト・本折浩之氏がこう語っている。

「人口知能(AI)の搭載により人間と会話し、みずからの足で歩くこともできる『人口知能搭載ダッチワイフ』が、いよいよ実用化しそうなんですよ」
「開発中とはいえ、すごい完成度。目や口が自然に動き、表情も作れて、日常会話ができる。当然、口はフェラチオにも対応。既存のダッチワイフに『頭の部分のみ取り付けるタイプ』は今年中にも実用化できるのではと言われています。価格は120万円程度になるでしょう。頭部だけでなく『全身が人口知能で制御されたタイプ』だと800万円前後です」

 ソフトバンクグループが開発したPepperなど、各企業でAIの開発・研究の成果が徐々に表れつつある昨今。ついに「セックス」の領域にまでAIが進出する時代がすぐそこまで来ているのである。近い将来、「えっ!? お前、まだ人間とヤッてんの?」なんて会話がなされる「人間とのセックスオワコン時代」がやって来るのかもしれない。

 しかし、このAI以上に我々の「セックス観」を根本から変えてしまうかもしれないとされているのが「仮想現実」「VR(ヴァーチャル・リアリティ)」である。

「Oculus Rift」や「Gear VR」といった、低価格のヘッドマウントディスプレイが開発されたことで一気に火がついたVR市場。特に海外においてはこれらに対応したVRポルノの開発も盛んで、まるで目の前にAV女優がいるかのような体験をすることができるコンテンツが急ピッチで開発されている。日本でもDMMが360°視覚体験ができるVR対応のアダルト動画の開発を進めており、サイトでは体験版も公開されている。本格的な商品化も時間の問題だろう。

 しかし、驚くのはまだ早い。最新技術を用いれば、視覚・聴覚のみならず、触覚まで完全にセックス疑似体験が可能になるのである。その技術は「VR+1D」と呼ばれている。「1D」とは、ビデオの映像に様々な周辺機器を連動させるシステムのこと。この技術を用いると、映画やゲームのアクションシーンに合わせてソファなどを動かし、より臨場感を増した映像体験ができるようになる。映画館で導入されている「4D」のようなものだと言えば分かりやすいだろうか。

 この「VR+1D」の技術がAVと組み合わさると、どんなコンテンツが生み出されるのか──ひとつ例をあげれば、機械式オナホールとAVの映像を連動させることで、画面に映る女優が手コキやフェラをしたらオナホールもそれと連動して動いてくれる。それにより、本当に性行為をしているかのような疑似体験ができるのである。「VR+1D」により、そんな新時代のコンテンツが生まれる。

 昨年11月に行われたAVメーカー各社による見本市「Japan Adult Expo 2015」では、ビデオ販売チェーン店「ラムタラ」のブースで「VR+1D」の体験コーナーが設けられた。視聴者が、AV女優・初美沙希の飼っているペットのネコになるというストーリーで、首をひねると彼女のパンツを覗くことができたり、さらに、彼女からの愛撫に合わせて同期したオナホールが振動したりする映像が流され、長蛇の列をつくっていた。

 近い将来、この「VR+1D」により、かなりの再現度でセックスを疑似体験することが可能になるだろう。理想のパートナーと理想の性行為を思うがまま楽しめる。他人とのコミュニケーションを忌避する時代にピッタリな新しい性行為のかたち。これが普及してしまったら、わずらわしい人間とのセックスなんて不要という人も増えていくのではないだろうか......?

 かつて、VHSの普及に大きな影響をおよぼしたのは、当時出始めたばかりのアダルトビデオだったと言われている。現在、VRヘッドマウントディスプレイ「Oculus Rift」の値段は8万円ほどとアナウンスされているが、この決して安くない最新技術も、VHSと同じように「エロ」の力で一気にお茶の間に浸透するかもしれない。そして、「セックス」がオワコン化する日も、そう遠くはないのだろう。
(田中 教)