リチャード・ブッシュ氏(右3)らと会談する蔡英文氏(同4)=民進党提供

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(台北 16日 中央社)民進党の蔡英文次期総統は15日、台北市の党本部で米国の対台湾窓口機関・米国在台協会(AIT)の元理事長で米シンクタンク「ブルッキングス研究所」研究員のリチャード・ブッシュ氏ら5人の専門家と会談した。蔡氏は、民進党は(8年ぶりの政権交代に向けて)過去数年間にわたって十分な準備をしてきたと強調し、新政権のチームは共同で改革実現のために努力していくと述べた。

ブッシュ氏は、蔡氏の当選は民進党の勝利だけでなく、台湾の民主主義の強固さを示すものだと語った。消息筋によると、今回の米専門家の訪台の主な目的は、5月20日に行われる蔡氏の就任演説の内容について確認するためだという。

専門家の1人は、新政権発足後に両岸(台湾と中国大陸)間で大きな衝突が起きることはないとする一方、蔡氏の就任演説がたとえ大陸側が受け入れられるものであっても、同政権は今後、大陸との信頼関係の構築に努めなければならないと指摘している。

台湾独立志向が強いとされる民進党は1月に行われた総統・立法委員(国会議員)選挙に勝利し、8年ぶりに政権を奪還。中国大陸との関係をめぐっては、現職の馬英九総統が2008年の就任以来、融和政策を推進しており、蔡氏の打ち出す対大陸政策に注目が集まっている。

(葉素萍、陳家倫/編集:杉野浩司)