台湾メディアの聯合新聞によると、2016年になってから実施した実施した民意調査で、「私は中国人」と考える台湾人は、過去最低の11%だったことが分かった。「私は(中国人ではなく)台湾人だ」と回答した人は73%で、過去最高だった。(イメージ写真提供:(C)Nattee Chalermtiragool/123RF.COM。台湾の総統府)

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 台湾メディアの聯合新聞によると、2016年になってから実施した実施した民意調査で、「私は中国人」と考える台湾人は、過去最低の11%だったことが分かった。「私は(中国人ではなく)台湾人だ」と回答した人は73%で、過去最高だった。

 聯合新聞は、20年前の1996年と10年前の2006年の調査結果とあわせて紹介した。

 「私は中国人」と考える人は96年調査では31%、06年調査では20%と減り続け、今回の調査では11%にまで低下した。

 「私は(中国人ではなく)台湾人だ」は96年には44%、06年には55%と増え続け、今回の調査では73%に達した。

 「台湾人でもあり中国人でもある」は96年調査では15%程度で、今回の調査では10%程度に減少した。「台湾人なのだから中国人だ」は過去2回の調査でも10%に達したことはなく、今回調査では1%程度だった。

 世代別では若い世代ほど「自分は中国人ではない」と考える人の割合が大きくなり、20-29歳の世代では「私は(中国人ではなく)台湾人だ」と回答した人は85%に達した。

 台湾では、戦後になり大陸から来た人とその子や孫を「外省人」と呼ぶ。戦前からの台湾住民は「本省人」だ。

 「外省人」は自分を中国人と認識する場合が多かったが、若い世代では意識が大きく変化しているという。

 まず、自分自身が中国から移ってきた第1世代の「外省人」は、自分を中国人と考えるのは当然だ。台湾生まれの「第2世代・外省人」は、父母の考えに強い影響を受けるが、中国大陸で生活したことはないので、「自分は中国人」との信念を揺らぎやすくなる。第3世代になると祖父母から中国大陸での暮らしなどの話を聞いても「別の国のこと」に感じられ、自分については「台湾で生まれ育った。だから台湾人」との感覚になるという。

 「中国大陸との統一」を目指す国民党支持者でも、若い世代では「私は台湾人」と考える人が増えているとされる。馬英九総統は第2世代の外省人に属するので、台湾が達成した価値を強調したり、中国に歩み寄ったり、同じカテゴリーに属さない人から見た場合、理解が難しい言動を示すとの指摘もある。

 中国大陸メディアの参考時報網は、聯合新聞の調査結果について、陳水扁時代の「脱中国教育」が大きく影響した主張した。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:(C)Nattee Chalermtiragool/123RF.COM。台湾の総統府)