セン佳恩さん提供

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(ニューヨーク 16日 中央社)台南出身のセン佳恩さんがこのほど、国際的なカクテル大会「バカルディ・レガシー・カクテル・コンペティション」のアメリカ大会で優勝した。センさんはアメリカ代表として4月にサンフランシスコで開かれる世界大会に出場し、36の国・地域から選ばれた参加者と腕を競う。

元々はデザインを学んでいたセンさんがバーテンダーの道に足を踏み入れたのは全くの偶然から。大学卒業後に自身のブランドを設立するも詐欺に遭い、生活のためにバーでアルバイトをするようになった。

店に身を寄せる日々を過ごす中で技術を身に付けると、さらに高みを目指すためにバーテンダーにとって最も挑戦的な場所だとされるニューヨークへ。下積みから始め、ついには有名店「Angel’s Share」でバーテンダーとなった。

優勝したカクテルは「VENCEREMOS」。スペイン語で「最後は勝つ」の意味を表す。センさんによると、2年前にキューバを旅した際にこの言葉を教えられ、自分の起伏のある人生に共通することから、カクテルに名付けた。

主な素材はパイナップルとココナッツ、ラム酒。パイナップルとココナッツは幼い頃に故郷で親しんだ味で、ラム酒はサトウキビを原料としており、いずれも台湾の要素を持つ。最大のポイントは、牛肉麺を食べる際に付け合わせとされるキュウリとごま油を加えたことだという。センさんの創意工夫によって、台湾風のカクテルが完成した。

大会への出場は世界に台湾文化と伝統を伝える絶好の機会だとセンさんは話す。世界大会でも好成績を上げ、台湾人の誇りとなれればと気合を見せた。(セン=擔から手へんをとる)

(黄兆平/編集:名切千絵)