目のかゆみ、咳・・  花粉症の裏に潜む病気 にご用心!

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執筆:Mocosuku編集部


「今年は花粉症がいつもより重い」と感じる人がいると思いますが、そんなときは花粉症の裏に潜む病気が関係しているかもしれません。
「花粉症とのつき合いも長いし、まあこんなもんだよね」なんて、思っていてはいけません。以下から詳しく見ていきます。

「せきが出る」「頭が痛い」も花粉症の症状


今さらですが、花粉症の症状を改めておさらいしましょう。
代表的なのが「くしゃみ」「鼻水」「鼻づまり」「目のかゆみ」。これらは「花粉症の4大症状」と呼ばれることもあります。

そのほかに、「せき」「頭痛」「倦怠感」が現れる人もいます。花粉症は、そもそも身体に入ってきた花粉に対するアレルギー症状ですから、どういう症状が出るかは人によって違うのです。

治療が遅れて失明してしまったケースも・・・


「花粉症歴20年」という60代のある男性は、花粉の季節が終わっても左目だけがかゆみが治まりませんでした。
花粉症用の目薬を差して何とか我慢をしていましたが、ある日、視界が真っ白になり・・・何とそのまま左目が見えなくなってしまったのです。
男性は、花粉症によるかゆみから目をかきすぎて「角膜感染症」を起こしていました。

角膜感染症とは、目の表面にある「角膜」に傷ができ、そこに病原菌をもつ微生物が付着して繁殖してしまうことから起こります。もちろん、早く適切な治療をすれば治りますが、この男性は花粉症歴が長かったために、「単なるアレルギーの症状」だと思い込み、手遅れになってしまったのです。

 「花粉症の咳」だと思っていたら肺炎だった!


ある50代の女性は、花粉症による咳に毎年悩まされていました。
とくに夜中、寝ているときにせき込むことが多かったのですが、ある夜、猛烈なせきとともに血痰を吐いてしまいました。あわてて病院に行ってみると、「好酸球性肺炎(こうさんきゅうせいはいえん)」という肺炎を引き起こしていたのです。

「好酸球性肺炎」とは、白血球の一種、好酸球によって引き起こされる特殊な肺炎です。
アレルギーの深刻な症状ともいえます。一般的な肺炎と違って細菌が原因ではないので、抗生物質などは一切効きません。
アレルギーの原因になっている物質(花粉やカビなど)がなくなれば症状は治まりますが、症状が重い場合は、ステロイド剤などによる治療が必要です。

「おなじみの症状」を絶対に甘く見ないこと


そのほかにも、「花粉のせいで頭痛がすると思っていたら脳の動脈の病気だった」というケースもあります。とにかく、目のかゆみ、せき、頭痛など、毎度おなじみだと思っている症状がいつもよりひどいと感じたら、一刻も早く専門医に診てもらいましょう。
たかが花粉、と甘く考えては絶対にダメ。とくに、以下の項目に心当たりがあるときは要注意です。


・目のかゆみ、頭痛などがどちらか左右に偏って症状が出る
・花粉の季節が終わっても症状が続く

花粉症の治療では一般的にアレルギー専門医を受診するのが普通ですが、症状の重さによっては病院を変える必要があります。
かかりつけの医師に相談すれば紹介状も書いてくれるはずですから、気になるときは遠慮せず相談しましょう。
目のかゆみなら「眼科医」、咳なら「呼吸器専門医」、頭痛の場合は「脳神経外科医」などの専門医への相談が良いですね。

花粉が少なくなってきたのに症状が治まらない・・・なんてことがあったら気をつけて。花粉症と長くつき合ってきた人ほど甘く考えがちですが、くれぐれも油断は禁物です。