中国メディア・今日頭条は12日、世界で普及が進んでいるタクシー配車アプリが日本ではあまり使われていないとし、その理由について中国の状況と比較する形で論じる記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディア・今日頭条は12日、世界で普及が進んでいるタクシー配車アプリが日本ではあまり使われていないとし、その理由について中国の状況と比較する形で論じる記事を掲載した。

 記事はまず、中国において配車アプリが普及している理由を紹介。中国では流しのタクシーが数多く存在するものの「道で待っていても、乗り場で待っていても必ず捕まえられるとは限られない」としたほか、「運転手の気分次第で近すぎる、遠すぎる、終業時間だなどと理由を付けて乗車拒否したり、遠回りしたりする」と説明したうえで、配車アプリによって乗客がクレームをつけやすくなったとしている。

 かたや、日本の状況については「駅や商業施設前など多くの人が往来する場所ではタクシーが待っている。乗りたいときにいつでも乗れるという点でユーザーエクスペリエンスが高い。一方で、コストパフォーマンスが悪いため、客はタクシーに乗りたがらない」と説明。さらに、郊外地域ではどの家庭にも自動車があり、都市部では電車や地下鉄が発達しているため、タクシー市場自体それほど活気があるわけではなく、アプリを利用する人はさらに少ないと論じた。

 記事は結論として、「日本人にとって配車アプリはどうしようもない時に初めて使用する物であり、生活の必需品ではないのだ」としている。

 交通手段における、タクシーの位置づけが中国と日本では大きく異なる。日本の都市部では、多くの荷物を抱えている時、終電や終バスを逃してしまった時にタクシーを利用するケースが多く、値段を考えると電車やバスのように「手軽な足代わり」としては利用できない。とくに、積極的にモバイルガジェットを利用する若者世代がタクシーを利用する機会は多くなさそうだ。

 郊外や農村地域では自力での外出が困難な高齢者の足代わりとしての役割が期待されているなど、タクシーの利用者層は中高年世代ということになる。もちろん、日本国内でタクシーを日常的に利用している人はいる。しかし、中国の人にとっては確かに、日本では日常的にアプリを使ってタクシーを呼ぶというシーンは少ないと思えるかもしれない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)