中国メディアの捜狐はこのほど、「食べれば分かる。あなたの知らない日本の寿司文化」と題する記事を発表した。(写真は捜狐の14日付報道の画面キャプチャー)

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 中国メディアの捜狐はこのほど、「食べれば分かる。あなたの知らない日本の寿司文化」と題する記事を発表した。

 中国では日本の社会や文化を紹介する文章の発表が増えている。多くの場合、高く評価する内容だ。工業製品については「匠の心」など、精神的背景を強調する場合が増えた。本記事は、寿司という料理にも、学ぶに値する日本人の精神が多く込められていると主張した。

 寿司の起源については、西暦200年ごろの中国に「前身」が存在したと説明。米と魚肉を塩で漬け込んだ食品だったという。保存食だったので戦乱の時代には大いに重宝され、野菜や獣肉、さらに貝を用いる作り方も工夫されたという。

 日本には奈良時代に中国からもたらされたとの説を取った。そして、寿司が全国に行きわたり発達したのは1700年以降の主に江戸時代と論じた。

 記事は、「寿司」にまつわる漢字についても説明。1文字で書くならば、現在の中国語では見かけない「鮨」と「鮓」文字を使うと紹介。「鮨」については西暦紀元前3-4世紀に編まれたとみられる、現代風に言えば辞書である「爾雅 釈器」に記載があるという。魚を塩に漬けて、長期保存ができるようにした食品だった。

 「鮓」はそれから約500年後の西暦200年ごろに編まれた「釈名 卷二 釈飲食第十三」に見える。塩と魚と米を漬けこんだもので、発酵してから刻んだ。ただし、そのまま食べたのではなく、加熱したとされる。

 記事は、本来は違いがあった「鮨」と「鮓」が、日本では同じ食物を指すようになったとの見方を示した。日本語の「すし」という名称は「酸っぱい」の意で、「当時の日本人は、酸っぱいなあ! 酸っぱいなあ! と言いながら食べたのだろう」と推察した。

 記事は、中国では米を用いて発酵食品を作ることが行われなくなり、明代(1368-1644年)には「鮨」も「鮓」も消失したと論じた。

 歴史や言葉についてひととおり説明した後には、日本の寿司の豊富さを強調した。

 まず、太巻き寿司は、複数の具材を使うと紹介。それに対する細巻きは、単一の具材であることが多い。巻き寿司だけでも、日本では「手巻き」、「裏巻き」、「軍艦」など、さまざまな種類が工夫されたと紹介。

 さらに、握り寿司、いなり寿司、ちらし寿司、箱寿司など、寿司にはさまざまな形態があると、例を多く示した。

 さらに「発酵食品」としての寿司の古い様式を保ったものとしては、山形県の粥ずし、和歌山県のサバのなれずしを紹介。さらに、酒を用いる鹿児島県の酒ずしも紹介した。

 記事は最後の部分で、日本の多くの地域に広まった握りずしに改めて注目。「ひとつひとつが、料理の美を追求してきた日本人による芸術作品」と称賛。

 また、「寿司の秘密」として、わさびには口の中を爽快にしてくれるだけではなく、殺菌作用もあると紹介。さらに生姜の甘酢漬けも、次に食べる寿司の味を改めて新鮮にしてくれると評価した。

 記事は、日本の寿司は今現在行われている刷新と伝統の結合が具体化している食べ物であり「聡明で勤勉である日本人が、生活の向上を追求してきたことが込められている」と称賛。さらに、効率とスピードが求められる現代において、「寿司は人と人をつなげてくれる」として、「われわれ(中国人)が、いや、全世界が学ぶべき日本の社会と文化の長所が込められている」と、寿司を絶賛した。(編集担当:如月隼人)(写真は捜狐の14日付報道の画面キャプチャー)