16日、国連「婦人の地位委員会」の会議に出席するため米ニューヨークを訪問している韓国・女性家族部の姜恩姫長官が、慰安婦問題をめぐる昨年末の日韓合意を擁護する発言をしたことが、韓国で物議を醸している。資料写真。

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2016年3月16日、韓国・京郷新聞によると、国連「婦人の地位委員会」の会議に出席するため米ニューヨークを訪問している韓国・女性家族部の姜恩姫(カン・ウンヒ)長官が、慰安婦問題をめぐる昨年末の日韓合意を擁護する発言をしたことが、韓国で物議を醸している。

姜長官は14日(現地時間)、ニューヨーク特派員らと会い、「日本政府が合意をもっと誠実に履行してくれたらと願っている」とし、「私たちが行った交渉を尊重するべきとの考えに変わりはない」と述べた。また、「日韓合意については賛否両論あるが、被害者らの生存時間を現実的に見る必要がある」とし、「被害者らはこれまでつらい人生を歩んできて、その結果として交渉が行われた」と指摘した。

姜長官は15日に行われる高官級一般討議の基調演説で、慰安婦問題には言及しない予定だという。昨年3月、当時の金姫廷(キム・ヒジョン)女性家族部長官は、同会議の基調演説で、「第2次世界大戦時に強制動員された慰安婦を含め、世界各地ではいまだに女性や児童に対する暴力が行われている。過去の過ちを究明し、悲劇的な歴史を繰り返してはならない」などと発言していた。しかし、昨年12月に日韓合意が結ばれて以降、韓国政府は「国際社会で慰安婦問題を提起しない」との約束を守っている。

これについて、韓国のネットユーザーからは「国民との約束は守らないのに日本政府との約束はしっかり守るんだね」「こんな人が女性家族部長官だなんて…。慰安婦被害者は女性でも家族でもないの?」「日本人の発言かと思った。情けない」「女性家族部の長官が外国でそんな事を言い回っているなんて国際的な恥さらしだ」「韓国大統領府は安倍内閣のソウル支部」などと、批判的なコメントが多く寄せられた。

一方、「正しい考えだと思う。国家間の協約は守らなければならない」「過去に執着していたら前に進めないよ。日本はもちろん、韓国も合意を誠実に履行するべき」との意見も見られた。(翻訳・編集/堂本)