中国国際放送は16日午前4時33分付で、中国版ツイッターの微博(ウェイボー)の英語版公式ツイッターで、中国の漁船がアルゼンチン沿岸警備隊の船に撃沈されたと伝えた。

 現地報道によるとした。アルゼンチン沿岸警備隊の船舶が中国漁船に発砲し、漁船は沈没したという。事件発生は現地時間14日される。

 香港に拠点を置く鳳凰衛視も同件を報道。撃沈されたのは、中国の遠洋漁船「魯煙遠漁010」という。船名から、山東省煙台を母港とする漁船であることが分かる。アルゼンチン側発表によると、「魯煙遠漁010」は取り締まりに対して、自船を警備船に衝突させるなどして、公海に逃げようとした。極めて危険な状況だったという。

 アルゼンチンの警備船は上空に向け威嚇射撃をして、担当員を乗り込ませての検査を受け入れるよう求めたが、「魯煙遠漁010」は受け入れなかった。そのため、アルゼンチンの警備船は「魯煙遠漁010」に向け発砲した。漁船乗組員は海に飛び込んだ。4人はアルゼンチン側に救助され、1人は近くにいた中国漁船に救助されたという。

 同船には30人程度が乗り組んでいたとの情報もある。アルゼンチン当局は、「魯煙遠漁010」の危険行為を示す動画の一部を公開した。

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◆解説◆
 中国はこれまで、アルゼンチンに友好的な姿勢を示すことが多かった。アルゼンチンが自国沖合いにある英国領フォークランド諸島に侵攻した「フォークランド紛争」についても、フォークランド諸島を自国領とするアルゼンチンの主張を支持しており、同諸島については、アルゼンチン名である「マルビナス(中国語表記では馬爾維納斯)」と呼ぶのが一般的だ。

 中国が同問題でアルゼンチンに“肩入れ”するのは、尖閣諸島問題を念頭においているからとの見方もある。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:123RF)