マセラティ初となるディーゼルエンジン搭載モデル「マセラティ・ギブリ・ディーゼル」が3月7日に日本でも発表され、今年の3月から早速デリバリーが開始(予定)となっています。

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なお、マセラティのディーゼルモデルは2013年に発表され、すでに翌年からヨーロッパや北米などの各国で販売を開始しています。


新型3.0LのV6ディーゼルエンジンは、マセラティとイタリアのVMモトーリ社による共同開発により投入されたもの。フェラーリF1エンジンのデザイナーも務めたマセラティ社のパワートレーンディレクター監督の下で、マセラティのために専用開発されています。

最高出力は275psと同クラストップレベルでありながら、CO2排出量は158g/km(複合サイクルの参考値)に抑え燃料消費量は17.0 km/L(複合サイクル参考値)を誇ります。スタート/ストップシステムの搭載で、燃費とCO2排出量を最大6%低減させるなど燃費を改善。

このディーゼルエンジンは、最大システム圧が2,000barというコモンレール式の直噴で、マルチインジェクションシステムにより燃費と作動音を低減しながら、応答性と俊敏性の向上が図られています。

コモンレール式直噴システムとエキゾーストマニホールドの防音効果を高めた結果、ディーゼル特有の燃焼音を大幅に低減しているのも特徴だそうで、その上で、エキゾーストテールパイプの脇に取り付けられた2つのサウンドアクチュエーターがエンジンの最も特徴的な音色を強調し、ドライビングスタイルに応じて音色を変化するという演出も用意されています。

新採用の「マセラティ サウンド システム」のパワフルなエキゾーストノートは、ドライバーがスポーツボタンのスイッチを押すだけでさらにスポーティでアグレッシブに響き渡るというもの。

また、可変ノズルタービンを備えた可変ジオメトリーターボによって、エンジンは低回転域から高い出力と大きなトルクを発生。 2000-2600rpmの回転域で最大トルクの600Nmを発生(オーバーブースト時)するのが特徴です。

組み合わされるトランスミッションは、ガソリン仕様と同様に最新世代の8 速ZF製ATを搭載。同ATは走行や路面状況を認識し、それに応じてギヤチェンジモードを適合。また、7 速と8速は燃料消費量を低減するとともに、高速走行時の快適性が確保されます。

加速性能は、0-100km/h加速が6.3秒で、最高速度も250 km/hに到達(ともに参考値)。エンジン重量は、ガソリンエンジン比で約25kg増に抑制することで「51:49」の前後重量配分を実現するなど、加速だけでなくハンドリングにも期待が持てそう。

気になる車両価格は933万円。ガソリン仕様のギブリ(915万円〜)と比べる高く当然高くなっていますが、高額になりがちな排ガス後処理システムのアド・ブルーを使っている割に抑えられている印象で、戦略的な設定といえるでしょう。

(塚田勝弘)

マセラティ・ギブリに933万円のディーゼルエンジン搭載車が登場(http://clicccar.com/2016/03/16/359638/)