開幕戦から定位置を確保した柏の中村。クラブの不調も手伝って、彼自身のパフォーマンスも上がっていない。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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 3月25日にU-23メキシコ代表と、28日に強豪クラブ・スポルティングとの対戦を予定する今回のポルトガル遠征。「世界での我々の現在地を測るうえで申し分ない相手」(手倉森誠監督)と語る強豪国やクラブとの強化試合に招集された選手の実力やコンディションは? メンバー全22人の近況を紹介する。

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【GK】
1 牲川歩見(鳥栖)
今季J1成績:0試合・0失点
 今オフ、出場機会を求め、磐田から鳥栖へレンタル移籍した。だが、林、赤星の壁を越えられずにベンチ入りさえも果たせずにいる。それでも黙々とトレーニングに励み、来るべき時に備えている。ポルトガル遠征で与えられた背番号は「1」。手倉森監督からの期待を背に飛躍のキッカケを掴みたい。
 
22 杉本大地(徳島)
今季J2成績:0試合・0得点
 京都からレンタル移籍し、リーグ戦3試合連続でベンチ入りしている。練習試合では高いポテンシャルを示しており、新天地で公式戦の出番を迎える日は近いか。「リーグ戦の間にチームを離れるのは少し心苦しく、その分ポルトガルでしっかりと経験と実力を付けて帰ってきて、スタメン争いをできるように頑張りたい」。
 
23 中村航輔(柏)
今季J1成績:3試合(270分)・6失点
 昨季福岡でJ1昇格を果たし、今季復帰した柏でもレギュラーとして出場。シュートへの反応、読みなど能力の高さは随所で示しているが、失点を許すと勢いを失い、そのまま崩れる傾向もある。安定感を増して、U-23代表でも正守護神の座を掴みたい。
 
【DF】
2 ファン・ウェルメスケルケン・際(ドルトレヒト/オランダ)
今季リーグ成績:25試合(1764分)・1得点
 オランダ2部16位のドルトレヒトで右SBとしてリーグ戦25試合に出場し、11月末にはクロスを右足で合わせて1ゴールを記録している。チームは昨季まで1部に所属しており、シーズン末に1試合フル出場を果たした。中盤でもプレー可能で、今季もボランチや右MFとして数試合プレーしている。
 
4 岩波拓也(神戸)
今季J1成績:3試合(270分)・0得点
 ネルーニョ監督からの信頼は昨季と変わらず、ここまで全3試合にフル出場。最終ラインの要として奮闘している。ただ無失点試合はゼロと、チームの低パフォーマンスに引っ張られる形で、岩波自身の調子も決して良くはない。開幕戦の甲府戦ではクリスティアーノの突破を許しゴールを決められるなど、1対1の対応の軽さは今遠征で気を付けたい。
5 植田直通(鹿島)
今季J1成績:3試合(270分)・0得点
 ファン・ソッコの負傷を受け、開幕からCBのレギュラーとして奮闘。1対1と空中戦の強さ、組み立てに貢献する正確なフィードは相変わらずだが、3節・仙台戦では寄せの甘さから失点を招いてしまったのは“らしくない”失態だった。

6 山中亮輔(柏)
今季J1成績:3試合(138分)・0得点
 チームでは流れを変えるジョーカーの役割を担い、開幕3試合で後半から途中出場。メンデス体制下ではSBだけでなく、左足のキックと前への推進力を買われてサイドハーフで起用されることが多かった。試合へのモチベーションが高く、調子は良さそうだ。
 
12 中谷進之介(柏)
今季J1成績:3試合(270分)・0得点
 リーグ戦3試合でフル出場。パフォーマンスにやや波はあるものの、好調時は外国人FWにも怯まず、闘志溢れるプレーでチームを引き締める。また、柏アカデミーで培ったパスセンスを活かし、最後方からビルドアップにも絡むなど、実戦経験を積み存在感を増している。
 
13 奈良竜樹(川崎)
今季J1成績:3試合(249分)・0得点
 FC東京から川崎に完全移籍した今季は、開幕からCBの定位置を確保すると、3節まで全試合に先発。1対1の守備では、力強く寄せてピンチの芽を摘むと、空中戦でも絶大な強さを発揮する。守備の連係に課題を残すが、パフォーマンスには気迫が漲っており、主力としてフル稼働しそうだ。
 
15 亀川諒史(福岡)
今季J1成績:3試合(270分)・0得点
 J1開幕から、3試合すべてに先発フル出場。守備意識が高く、豊富な運動量と献身性で左サイドを幾度となく上下動する。3節・浦和戦では、積極的な仕掛けからDFふたりをかわしてウェリントンに正確なクロスを供給するなど、調子は上がってきている印象だ。

ファン・ウェルメスケルケン・際=文:山口裕平(フリーライター)