FC東京、“爆買い”江蘇蘇寧とホームでスコアレス…ACL連勝はならず

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 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)・グループステージ第3節が15日に行われ、FC東京と江蘇蘇寧(中国)が対戦した。

 4シーズンぶりにACLに参戦したFC東京は、プレーオフでチョンブリFC(タイ)を下して本戦に出場。グループステージ初戦は全北現代(韓国)戦に敵地で1−2と敗戦を喫したが、前節はビンズオン(ベトナム)にホームで勝利し、グループEの3位につけている。ビンズオン戦以降、2016明治安田生命J1リーグでも第2節ベガルタ仙台戦、第3節ヴィッセル神戸戦と勝利を飾っており、公式戦3連勝中でこの試合を迎える。

 FC東京は11日に行われた神戸戦からはスタメンを4人入れ替え、MF高橋秀人、MF水沼宏太、FWネイサン・バーンズらが名を連ねた。一方の江蘇蘇寧はACL初戦ではビンズオンと敵地で引き分けたが、第2節で全北現代にホームで3−2と勝利。グループEの首位に立っている。今冬にチェルシーからブラジル代表MFラミレス、シャフタールからブラジル人FWアレックス・テイシェイラ、さらには元マンチェスター・Cの同国人FWジョーと、立て続けにビッグネームを“爆買い”した江蘇蘇寧。ラミレスは出場停止となったが、A・テイシェイラ、ジョーは先発メンバー入りを果たした。

 序盤はお互いになかなかシュートに持ち込めなかったが、先にチャンスを作ったのは江蘇蘇寧。7分、右サイドで得たFKをエリア内にクロスを入れるが、一度はGK秋元陽太にクリアされる。エリア外左でボールを拾ったチャン・シンリンが左足でシュートを放ったが、ゴール左に外れた。

 FC東京の最初のシュートは13分、左サイドからバーンズが左足で低いクロス。ニアサイドに走り込んだ前田遼一が左足で合わせたが、枠を捉えることができない。

 ペースを握るFC東京は24分、右サイドでネイサン・バーンズが相手DFを1人かわして中央に折り返す。エリア内中央で羽生直剛がシュートを打とうとしたが、上手くミートできない。

 26分には江蘇蘇寧が決定機を作り出す。センターサークル付近からのFKをゴール前に放り込む。クリアされたボールがエリア内中央にこぼれ、反応したジョーが左足でシュートを打ったが惜しくもゴール左に逸れた。

 攻めあぐねていたFC東京は42分、エリア外中央でパスを受けたネイサン・バーンズが細かいタッチで相手DFをかわして左足を思い切り良く振りぬく。強烈なシュートはGKチョウ・シホウの正面をつき、先制点には至らない。このまま前半を終了し、スコアレスで折り返す。

 後半立ち上がりも両チームともにシュートまで持ち込めない時間帯が続く。64分に流れを変えたいFC東京はネイサン・バーンズに代えて、河野広貴を投入した。すると直後の65分、エリア内に走り込んだ水沼への浮き玉のパスはクリアされたが、エリア外にこぼれたボールを前田が右足でボレーシュート。ボールは大きくゴール上に外れた。

 さらにFC東京は70分、前田に交代して阿部拓馬を投入すると、78分にビッグチャンスを迎える。阿部からパスを受けた羽生がエリア内中央に鋭いパス。飛び込んだ水沼が右足で合わせたが、GKチョウ・シホウの好セーブに阻まれる。

 攻めるFC東京は77分に3人目の交代カードを切り、高橋に代えて米本拓司を入れた。82分には右サイドから水沼が上げたクロスに河野が飛び込む。こぼれ球を橋本拳人が右足で直接シュートを狙ったが、ゴール右に逸れた。84分にも米本がエリア外から右足で強烈なミドルシュートを放ったが、GKの正面をついてしまう。

 このまま試合は0−0で終了。両チームともにACLで連勝とはならず。FC東京は勝ち点「4」でグループEの3位は変わらなかった。

 4月6日に行われるグループステージ第4節では、FC東京は江蘇蘇寧と敵地で対戦する。

【スコア】
FC東京 0−0 江蘇蘇寧(中国)