3月15日は世界消費者権利デーだ。偽商品や劣悪商品が大きな社会問題である中国では、この日の前後に、関連記事が多く発表される。中国メディアの新浪網は15日、過去において注目を集めた偽商品・劣悪商品問題を写真で紹介する特集を掲載した。ざっと数えて、22種の商品/サービスカテゴリーで発生した事件を紹介した。(写真は新浪網の15日付報道の画面キャプチャー)

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 3月15日は世界消費者権利デーだ。偽商品や劣悪商品が大きな社会問題である中国では、この日の前後に、関連記事が多く発表される。中国メディアの新浪網は15日、過去において注目を集めた偽商品・劣悪商品問題を写真で紹介する特集を掲載した。ざっと数えて、22種の商品/サービスカテゴリーで発生した事件を紹介した。

 特集のタイトルは、「那些年我們買過的仮貨(あの頃の年、われわれが買った偽商品)」だ。台湾で2011年に公開されて評判になった恋愛映画の「那些年,我們一起追的女孩(邦題:あの頃、君を追いかけた)」のもじりと思われる。

 新浪網は、1980年代の写真も紹介した。中国で、経済の高度成長が始まったきっかけは、トウ小平が1992年1月から2月にかけて中国南部を視察した際の一連の談話である「南巡講話」だった。トウ小平は硬直化した社会主義の経済モデルを見直し、市場原理を大胆に導入することを説き続けた。このことで、政策の動向について懐疑的だった人々も「大胆に改革開放して問題ない」と納得したことが、経済成長に大きな弾みをつけたとされる。

 一方で、経済優先主義は極端な拝金主義、あるいは「他人をだましても自分が儲けられればよい」といった風潮をもたらしたとの批判がある。新浪網は、「南巡講話」以前に発生した偽商品事件を示すことで、「問題は、それ以前に始まっていた」と訴えたことになる。

 紹介した事件は、「豚肉に水を注射して重さをごまかした「注水肉」や病死した豚肉を販売した事件」(1996年)、「偽の高級酒、高級たばこ」(2003年)、「偽医療薬」(1992年)、「医療機関における不必要な検査や投薬」(1997年)、「豊胸手術で挿入したバッグが破裂」(1996年)、「偽農薬」(1989年)、「偽化学肥料」(2001年)、「偽ブランド服」(1987年)、「劣悪靴」(1992年)、「偽シャンプー」(1996年)、「偽宝飾品」(1998年)、「偽ブランド腕時計」(2015年)、「偽ルイ・ヴィトン」(2006年)、「偽ブランドテレビ」(1987年)、「偽ブランド冷蔵庫」(1996年)、「海賊版教材」(2006年)、「偽骨董品」(1995年)、「偽領収書」(1993年)、「偽自動車」(2003年)、「劣悪住宅」(2012年)、「偽ブランド携帯電話」(2013年)だ。

 多くの場合、紹介した年だけに発生したのではなく、同様の事態が繰り返し発生している。また、「広州ホンダの乗用車に似せたボディーだが、機械類は廃車のものだった」など、日本ではほとんど考えられない事態もある。

 画像は「偽ブランドテレビ」事件を紹介する写真。湖北省の企業が、当時は中国製品としては評価が高かった上海電視機一廠(上海テレビ受像機第一工場)製の「金星(Jinxing)」ブランドのテレビの「偽物」を製造販売して、暴利をむさぼっていたという。

 新浪網「温故知新(ふるきを温め、新しきを知る)」との言葉で同特集を締めくくった。なお同特集は、写真右側の矢印をクリックすると次の写真ページを見ることができる作り方だが、最後のページで同じ場所にある矢印をクリックすると、広告ページに移行して、「戻る」ボタンも効かなくなってしまう。「だまされない」よう注意が必要だ。
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◆解説◆
 上記記事の最後の部分でも触れたが、中国のサイトの広告は、読者を「謀る(たばかる)」ようなことをしてでも、「とにかく見せる」ことだけを最優先する場合がある。

 ニュースサイトやポータルサイトを開く同時に小さなウインドウで広告が表示され、必要がないので「×」ボタンで消そうとすると、逆に「全面表示」に切り替わる場合もある。(編集担当:如月隼人)(写真は新浪網の15日付報道の画面キャプチャー)