11日、「匠の心」という言葉は、多くの人にとって自分には関係のないなじみのない言葉だったが、李克強首相が5日に行った政府活動報告の中で取り上げられた。

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2016年3月11日、「匠の心」という言葉は、多くの人にとって自分には関係のないなじみのない言葉だったが、李克強(リー・カーチアン)首相が5日に行った政府活動報告の中で取り上げられた。ここから中国社会が匠の心をぜひとも必要としていることがわかる。環球時報が伝えた。

品牌連盟(北京)諮詢株式有限公司の王永(ワン・ヨン)会長は西側諸国の匠の心について、「スイスは腕時計で有名だ。スイスの職人たちはかつて教会の大時計を手がけ、その後小さな時計や腕時計へと発展を遂げた。これは歴史の偶然というものだが、スイスの職人は大時計を作る時と同じように細心の注意を払って小さな時計や腕時計を作ってきた。これが脈々と続いてきた伝統だ。日本は資源が乏しく、浪費は許されないため、何事にも細かさを求めるようになった。ドイツとイタリアのプロフェッショナルの精神も匠の心であり、職人は自分の職業に誇りをもっている」と述べた。

王会長は、「匠の心は本質的に着実で、よりよいものを求め、1歩ずつ着実に進むものであり、実際とかけ離れた高く遠い目標を目指すものではない。中国企業は浮き足立つことが多く、利益の最大化ばかり求める傾向がある。かつてハイアールは不良品の冷蔵庫を破壊して、匠の心を呼びかけた」と説明した。

中国ブランド戦略学会の楊清山(ヤン・チンシャン)会長(首席専門家)は、「匠の心は、実は誰もが知っているのだが、なかなかできないというものだ。欧州では、匠の心はよりよいものを追求することであり、こうした心を大切にしてきた。今のような機械化、電子化、情報化の時代にあって、匠の心をより強化し、伝統技術や伝統文化をしっかり守ることがぜひとも必要だ」と述べた。(提供/人民網日本語版・翻訳/KS・編集/武藤)