ホンダが3月10日にFCV(燃料電池車)「クラリティ」の市販モデルを公開しました。

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同社は昨年10月の東京モーターショー時点では一充填当たりの航続距離を「700km以上」と発表していました。

一方、今回の市販モデルでは航続距離が「750km以上」となっています。

(出展 HONDA)

その理由が先行するトヨタのFCV「MIRAI」(航続距離650km以上)への優位性確保であろうことは容易に想像できますが、僅か半年弱の間にいかにしてそれを達成したのでしょうか?

その答えは昨秋の発表以降もタイヤのころがり抵抗低減や、更なるエネルギー損失の低減などに取組んだ成果のようで、水素ステーション数が限られる状況のなか、ユーザーの利便性に配慮したそうです。

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先回の記事でも触れましたが、「クラリティ」は燃料電池システムのレイアウト工夫によるキャビンスペースの拡大(5人乗り)や、モーター出力などでもトヨタ「MIRAI」に勝っています。

(出展 HONDA)

また同車を「電源」として使うための外部給電器「パワーエクスポーター9000」を併せて用意しており、災害時などにも役立つとしています。

さらに、岩谷産業と共同で小型・低コストなパッケージ型「スマート水素ステーション(SHS)」を開発するなど、FCVの普及促進に向け、商用水素ステーションの整備に時間を要する地域にも配慮。

(出展 HONDA)

ホンダによると、「クラリティ」のプラットフォームはFCV以外の電動化技術にも対応しており、今後PHVへの採用を予定していると言います。

(出展 HONDA)

同社は2030年をめどに4輪商品ラインナップにおける販売数の3分の2をFCVやEVなどのゼロエミッションビークルとPHV、HVに置き換えることを目指しているそうです。

(出展 HONDA)

「クラリティ」は初年度に200台のリース販売を予定しており、一般向けには来秋を目処に発売予定(766万円)。

車両価格についてはGMと共同で2020年を目処にコストダウンをはかる計画で、2025年にはHV並みの車両価格を実現させる計画とのこと。

(出展 HONDA)

ホンダはFCVをガソリン車のように、ストレス無く使える「普通のクルマ」とする考えで、その実現に向けてさらなる技術改良に取組んで行くそうです。

(Avanti Yasunori)

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