【田中里奈と学ぶ投資への道】第1回「投資」って本当に必要なの!?(前編)

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第1回は「投資って本当に必要なの!?」です。これを読めば、投資に対するイメージががらりと変わっちゃうかもしれません。前編は「アラサーは投資の始めどき」と「銀行預金だけではお金が『減る』!?」についてです。

田中里奈

青文字系ファッション誌を中心に活躍中のモデル。投資に対して難しくてギャンブルのような怖い印象を持っているため、未経験。29歳。
「何の知識もないけどがんばって勉強していきます!」

■アラサーが始めどき! 「将来の安心」を築くお金の習慣

風呂内亜矢(以下、風呂内) はじめまして! ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢です。これから一緒に投資について一から学んでいきましょう。

まず質問です。普段貯金って意識してる?

田中里奈(以下、里奈) お金を貯めようと思って貯金をするってことはあまりないかな。使うときは使い所を決めていて使いますが、浪費をするタイプではないですね。

風呂内 じゃあ、投資などで「増やす」ということについては?

里奈 全然ないです。お金を増やすためには、いっぱい働けばいいんだと思っていました。あと、どうしても「投資」って男性がやるイメージで。先入観かもしれないけど、お金についてとても詳しかったり勉強をしている人がやっている、というような。

風呂内 確かにそういうイメージはありますよね。でも、実は女性って男性以上にお金のことを考えた方がいいんですよ。

里奈 え、そうなんですか?

風呂内 女性ってどうしても人生で変動要素が多いから、やっぱり結婚して子ども産んで、肉体的にどうしてもバランスが取りにくい部分がある。だから、稼いだり貯めたりできるときに、お金を増やす術を知っておくというのが男性以上に大事なの。里奈ちゃんは、これからのマネープランについて考えたことってある?

里奈 うーん、あまり具体的に考えたことはないかも……。性格はけっこう保守的なので、普段あまりムダ遣いをすることはないしお財布の紐はかたい方です。ただ、「将来足りなくなったらどうしよう」みたいな不安はあります。

風呂内 アラサーになると、だんだんと将来のマネープランも現実的に考えなければならない時期ですよね。

里奈 具体的にどれくらい貯金できているといいっていう目安はあるんですか?

風呂内 働くアラサー女性の場合、半年〜1年分程度の生活費が貯蓄で準備できている状態だと安心です。

里奈 確かにそれくらいの額があれば安心かも。

風呂内 そうですね、貯蓄って「今の安心」を作るために大切なことなんです。ただ、アラサー女性の場合はさらにステップアップして、「将来の安心」を築くためのお金習慣を身につけていけると理想的。

里奈 将来の安心?

風呂内 貯蓄はそれ自体が増えていくものじゃないので、将来的に安心できるような形で財産を増やしていくってこと。そこで投資という話が出てくるんです。

里奈 それって、私くらいの年齢から考えていくべきなんですか?

■女性にとっての「お金を貯める最適のタイミング」って?

風呂内 そうです。人生には「三大貯め期」というものがあるの。‘反函´∋劼匹發里い覆ぁ幣さい)共働き (子ども大学卒業など独立後)退職まで、の3つの時期だと言われているんです。

●三大貯め期

独身時代
子どもがいない(もしくは小さい)共働き
子ども独立後(大学卒業など)退職まで

風呂内 ただ、,筬△里箸って裕福で余裕がある場合が多いので、つい使いすぎてしまうんですよね。後々、振り返って「あ、あのときあんなにエステに行く必要なかったのに」などと気がついたり。

里奈 言われてみたらそうかも!

風呂内 よくある投資の失敗であげられるのが、定年退職でいっぱいお金をもらってここで初めて投資をするという場合。それまでに投資経験がないため失敗しがちなの。たとえば、2000万円の退職金が半分の1000万円になってしまったらショックが大きいですよね。「こういう投資の仕方だったらあまり無理がないかな」という加減を長い時間かけて勉強できれば、大失敗も防げる。まとまったお金を手に入れるというのは、多くの人にとって人生の後半にあるもの、そうするとどうしてもリスクが高くなってしまうんです。早めに勉強できるのは後々の強みになるんですね。

里奈 つまり、早ければ早いほどいいってこと?

風呂内 そうですね。早いうちに「投資ってどういうものかな」と触れてみるのは、リスクを下げるという点でも効果的。そして、やはり三大貯め期の「独身」時代や「子どもがいなかったり小さい」時期に取り組むのもいいですね。

里奈 アラサー世代は始めどきなんだ。

■「お金の三大用法」と「72の法則」を知ろう

里奈 でも「投資」って本当にお金が増えるのかなあ? 失敗して損してしまう「怖い」イメージがあります。

風呂内 投資に不安があって、コツコツ貯金していきたい気持ちもわかるけど、実際は銀行に預金していても「増えない」だけじゃなく「減る」可能性もはらんでいるんですよ。

里奈 ウソっ!? それは困る!!

風呂内 その話は後で解説するとして、投資を学ぶ前に、まずはお金の管理の仕方について考えてみましょう。お金って実は、「使う」と「守る」と「増やす」に分けると管理しやすいの。「使う」というのは日々の消費。身近な例だと、「貯金」ですね。

●お金の三大用法

・使う……日々の消費、貯金
・守る……定期預金、国債など
・増やす……投資

里奈 え、貯金も「使う」に入るんですか? 貯金って「守る」イメージだけど??

風呂内 “すぐに使える状態にある”という点で貯金は「使う」になるの。「守る」はすぐに下ろすことのできない「定期預金」など。「5年後に車を買う頭金にしたい」とか、今は使わないけど減ったら困るという「守る」お金は、安定性を重視して定期預金にしたり、国債などを買います。そして、それで心もとない場合は「増やす」と。

里奈 でも、貯金をしていても金利があるから、「増える」に入るんじゃないですか?

風呂内 貯金は増えないものと考えた方がいいですね。それを証明するために、「72の法則」という便利なものがあるんです。

里奈 「72の法則」? なんだか難しそう……(笑)

風呂内 今ある額を倍に増やすために、かかる年数や、何%以上の利率じゃないとダメかというのが簡単に計算できる法則なの。計算式自体は簡単で、「72÷利率=年数」に数字を当てはめるだけ。現在銀行預金の年利って0.02%くらいだから、利率のところに0.02を当てはめて計算すると、3600年となる。つまり、預けた額が100万円だったら、倍の200万円になるためには3600年かかるってことです。

●72の法則

今ある額を倍に増やすためにかかる年数や、必要な利率がわかるというもの

72÷利率=年数

現在の都市銀行の普通預金利率0.02を当てはめると

72÷0.02=3600

倍に増やすには3600年かかることがわかる!

里奈 えっ! 3600年!? それは、確かにきびしい……。

風呂内 それに加えて「お金の価値が下がる」というリスクがあるんです。

里奈 価値が下がるってどういうことですか?

■「貯金」してれば安心は幻想!?  「投資」はリスク分散になる!

 風呂内 今仮に100万円貯金があったら、超低金利なので20年後も100万円が大して増えることなく銀行にあるでしょう。でも、「今の100万円の価値」が20年後に保証されているわけではないんです。

海外旅行をするときに、「円高」とか「円安」によって、バッグの値段が全然ちがうということがあるよね。物の価値というのがお金の価値よりも上がっちゃったら、持っているお金の額は変わらないけど以前の価値と比べると下がってしまう。だから、物の価値や世の中の景気と同じ速度でお金を増やさないと、実質的には、減っているという状態に陥ってしまうんです。

里奈 えー! 「実質的に減っている」って、保守的な私からしたらけっこうキツイです(笑)。

風呂内 投資はそれに対抗するためという角度もあるの。今は、普通預金に入れているのがノーリスクではないってこと。リスク分散のために投資をするという考え方もできるわけです。その金額は保証されているけど、その価値がこの先も保証されているわけではないから。

里奈 なるほど、だんだん「投資」に興味が湧いてきました!

(後編へ続く)

明日公開の「後編」では、「今のマネーレベルチェック」と「投資はギャンブルじゃない」をお届けします。お楽しみに!

(園田菜々)