U-23日本代表メンバー発表、手倉森監督会見要旨

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 U-23日本代表の手倉森誠監督は14日、都内で記者会見を行い、21日から30日までポルトガル遠征を行うU-23日本代表メンバー22人を発表した。

以下、手倉森監督会見要旨

●手倉森誠監督

「このメンバーで行きます。アジア最終予選を戦ったメンバーをベースにして、まずこの3月の活動でメキシコとどれくらいやれるのか腕試しをしたいと思っていて、ケガ人が出たことで入れ替えも自然にそういう流れになった。最終予選でのメンバー23人、あの大会では決めましたが、実際僕の中では武器としては数多くいる。そういった中で、また再チャレンジのように追加されたメンバーもいます。とにかくリオの本戦に向けて、また競争意識が高まるマネジメントをしていきながら、18人という減った人数に絞る厳しい決断が待っているのに対して、数多くの選手をしっかり操っていきたいと思って、このメンバーにしました。メキシコは前回のチャンピオンチーム。本当に世界との戦いでの我々の現在地が図れる、いい相手だなと思うし、2戦目のスポルティング戦もまず外国人と戦えるというポイント、年齢が上の選手がいるクラブチームとやれるのは非常に良い経験になると思っています。中2日でのゲームというのも本大会を見据えてこういうスケジュールにさせてもらいました。まず、やってきます。以上です」

――ドルトレヒトの選手(DFファン・ウェルメスケルケン・際)を発掘した経緯と予選で活躍した櫛引(政敏)選手や矢島(慎也)選手が外れている理由は?

「ファンはウチのテクニカルがいろいろ調査していて、五輪最終予選へのエントリーの中にすでに入れていた。今回は室屋(成)、松原(健)がケガをしたのに対し、まず候補者の一人として映像を集めてくれと。その映像を見たときに、ものすごく興味が湧いてきた。彼はオランダでやっていますから、ヨーロッパに行ってメキシコとできるタイミングで、招集するチャンスがあり、また縁があるのではないかと思って選びました。矢島と櫛引を外したことに関しては、もう彼らの力は分かっていると。そのポジションで新たなライバルの力を試したいということを優先して選び、彼らを外しました。直接彼らには電話をさせてもらって話をして、理解もしてもらっています」

――室屋選手と松原選手が負傷離脱。今回SBはどのように強化、発掘していきたいか。

「そこに対して、ファンが浮上してきて。実は彼はどこでもできる。このメンバーに入っている亀川(諒史)も両サイドできる。もちろん、外れた室屋もそうですが。本大会になれば18人に絞らないといけない。2つのポジションをやれることが条件になってくるというのは色濃くなってくると思ったときに、左右やれるという条件は非常に大事になってくると思っています。そういう意味でファンは両サイド、ボランチのところもこなせる。前節は左サイドハーフで出ていた。ロングスローもあるし、今までU-23の代表が武器として持たなかった部分を彼が、可能性として落とし込んでくれればなと期待しています。SBに関しては両方やれるというのが、ちょっとした条件になってくるのかなと思います」

――最終予選から新しいメンバーが6選手入ったが、彼らにどういう戦術を落とし込んでいきたいか。

「新しい選手もあの大会を見ていたはずだし、だいたい自分が入ったときのイメージを持ちながら来てくれると思います。でもこの世代の選手たちは、僕は非常に理解度が高いなと踏んでいるし、逆に言えば、こうして最終予選が終わってすかさず一回目のキャンプでこれだけ多くの選手が入れ替わるということは、今回のメンバーに選ばれない選手たちにも可能性があることを示唆していると、ぜひ感じてほしいなと。そういう狙いもあります」

――メンバーが22人だが、あと1人追加があるのか。

「僕が22人にしました。これから本当に本大会に向けて18人に絞っていかないといけないですから、これまでの活動は23人というところがありましたが、徐々に減っていくんだというところも覚悟すれば。間違いなくフィールドプレーヤーはまるっきり2試合メンバーを替えるターオーバーができないということに対し、ちょっと連戦させたい狙いもあるので。一気に減らすよりは、22人で今回はやらせてほしいという話を僕の方からしました」

――本大会に向けて選手選考の方針は?

「さらなるクオリティーを高めたいという狙いです。アジアである程度、割り切った戦いというのを覚悟したメンバーがあの23人でしたが、これから戦う世界というのはまた違った持ち味で戦わなければいけない状況ができる。例えばアジアの戦い方は浮いたボールが多かったかもしれないけど、世界の戦い方は地上戦が増える可能性がある。そうなったときに、なるべく優先順位を、下のパスで崩せるようなクオリティーを高めておきたい。そういったときに鎌田(大地)や関根(貴大)というところ。アジアでは使いませんでしたが、世界では可能性が出てくるだろうなと。そこをまた探りたいなと思います」

――FWを3人で2試合で回すということで、違うシステムを考えているのか。

「鋭いですね。そのとおりです。また違った戦いを用意するという話に対して、4-4-2をベースで戦ってきたアジア予選から、また違うオプションを本大会に向けて作っていかないといけない。トップ下を置くオプションは本来A代表でもあるように、日本の強みのシステムだと思っていますから、これをまた本大会に準備することで、よりA代表とつながるような強化も狙ってやっていければと思っています」

(取材・文 折戸岳彦)