韓国の窃盗団が2012年、長崎県対馬市の観音寺から仏像を盗んだことについて、中国メディアの新華社はこのほど、観音寺が韓国政府に対して仏像を早期に返還するよう求める書簡を送ったことを伝えた。(イメージ写真提供:123RF)

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 韓国の窃盗団が2012年、長崎県対馬市の観音寺から仏像を盗んだことについて、中国メディアの新華社はこのほど、観音寺が韓国政府に対して仏像を早期に返還するよう求める書簡を送ったことを伝えた。

 記事は、日本メディアの報道を引用したうえで、観音寺が韓国法務部および外交通商部などに要請書を送ったことを紹介し、要請書では「観音寺が数百年にわたって盗まれた仏像を本尊として祀ってきたことや、仏像の所有権は観音寺にあることを強調した」と紹介した。

 一方で記事は、韓国の裁判所は2013年2月に、盗まれた仏像は14世紀に韓国で製作されたものであり、韓国側の「日本に奪われたもの」との主張を認めたことを紹介。さらに裁判所が韓国政府が日本側に返還することを差し止める仮処分決定を下したものの、対馬市には朝鮮半島との交易によってもたらされた仏像があることを指摘したうえで、観音寺側が「盗まれた仏像も日韓友好の証」であると主張していることを紹介した。

 対馬市で仏像が盗まれ、韓国に持ち込まれた事件は日韓関係に大きな影響をもたらした。一部の韓国メディアは当時、日本国内における嫌韓の主な要因となったとの見方を示したほか、「仏像は日本が犯罪で得たものであり、日本に返還するならば、日本も同じように韓国の文化財を返還すべき」といった報道も見られた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)