核兵器を作らず、持たず、持ち込ませないとする非核三原則を国の方針とする日本だが、中国メディアの新華網はこのほど、こうした国家方針とは裏腹に日本には核武装する明確な意図があると主張し、その根拠について論じている。(イメージ写真提供:123RF)

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 核兵器を作らず、持たず、持ち込ませないとする非核三原則を国の方針とする日本だが、中国メディアの新華網はこのほど、こうした国家方針とは裏腹に日本には核武装する明確な意図があると主張し、その根拠について論じている。

 日本に核武装する意図があると記事が述べる根拠には、現在日本が47.8トンの分離プルトニウムを有していることがある。これほどの量のプルトニウムは平和利用に必要とされる量をはるかに超えており、しかもこの量で1350発の核兵器を製造できると記事は指摘する。ある分析によれば日本が有している47.8トンのプルトニウムは全世界のプルトニウムの10%の量に相当する。

 また日本の保守勢力のなかには、「日本が核兵器製造にすぐ着手できるほど多量のプルトニウムを有していることは、潜在的脅威に対する抑止力になるという考えが存在している」と主張。「たった1発の核兵器でさえ外交に強力な影響を与える」とする考え方も存在しているとし、日本には核武装に対して積極的な態度を示す勢力が存在し、核武装の有効性を認める人びとがいるとの見方を示した。

 この点に関して、ある日本人有識者が「日本に核武装の意向があることを疑うべきではない。核武装のために犠牲を払う準備が日本にはまだできていないだけだ」との見解を示していることを紹介。当然、これは日本を代表する考え方ではないが、記事はこうした見解が日本に存在すること自体を、日本が核武装を考えている根拠の1つとして取り上げている。

 さらに記事は日本には核兵器を製造するための原料だけでなく能力もあると指摘。ロシアのある軍事専門家が「日本は短期間に核兵器を製造する能力を持ち、実験をせずともコンピューターを使って核実験をシミュレーションできる」と述べていることや、米国、英国の専門家たちも日本には核兵器を短期間で製造する能力があると認めていると説明している。

 多くの日本人は日本の核武装に対して反対であろうが、こうした記事は中国の読者に対して「日本には核武装の意志がある」と誤解させることにつながりかねない、世論をミスリードする可能性のある主張だ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)