中国株の大暴落、原油価格の下落など、悪材料が重なって厳しい幕開けとなった2016年の外国株市場。今年1年の外国株相場はどうなるのか? 今月も外国株投資に役立つホットな話題をお届けします!
サーキットブレーカーで
中国株が大暴落。
年明けから混迷深まる

2016年の外国株市場は、幕開けから総崩れとなった。

中国本土株市場では1月4日にサーキットブレーカー制度(価格が一定以上変動すると取引を強制的に停止させる制度)が導入されたが、対象となるCSI300指数(上海・深セン上場のA株・300銘柄で構成される株価指数)が7%下落。導入初日にいきなりサーキットブレーカーが発動し、大引けまで取引が停止される事態となった。

本来は株価急落に歯止めをかける制度であるにもかかわらず、取引が停止されて売り逃げられなくなることを恐れた中国本土の個人投資家によるパニック売りを誘発し、逆に株価が大きく下落するという逆効果をもたらした。

その影響もあって中国本土株相場は下げ止まらず、上海総合指数は2015年末の3539ポイントから、1月末には2737ポイントと20%以上も下落した。

中国株暴落のショックは、世界全体に波及。米国のNYダウ工業株30種も年初から1月中旬にかけて1700ドル以上も下落。一時、節目の1万6000ドルを割り込んだ。

世界的な株式相場の下落は、中国の影響だけでなく、年初からの原油価格の値下がりやサウジアラビアとイランの断交、北朝鮮が「水爆」と主張する核実験を行なったことなど、地政学的リスクが高まったことも大きな要因だ。

ただ1月下旬以降は、原油価格がやや上昇したことや、ECB(欧州中央銀行)のドラギ総裁が一段の金融緩和を示唆したことなどから、株式相場も落ち着きを取り戻した。

1月29日、日銀が追加の金融緩和策としてマイナス金利の導入を発表したことも、投資家心理の改善を促した。

しかし、中国の景気減速や原油安など株価を揺るがす問題が抜本的に解決されたわけではなく、今後の株式相場は依然犖淮ぬ乎〞だ。

※この記事は「ネットマネー2016年4月号」に掲載されたものです。