“イケてるボディ”になれるちょっとした動作を、“パーソナルトレーナー・おぜきとしあき”がレクチャーする。5回シリーズでお届けする今週の「通勤途中にできるワザ」は、つり革の握り方を変えるだけで肩凝りが緩和されるというもの。肩のつらさがなくなれば姿勢もよくなり、見た目の印象や仕事の効率も上がるはずだ。

Let’s トレーニング!

電車の中では転倒を防ぐために、つり革につかまりたいもの。でも、その握り方が肩こりの原因になっているかもしれない! ギュッとに握っている指のうち、人差し指と親指を外した“3本指スタイル”を心がけてみよう。

1. すべての指を使って輪をつかむのが一般的なスタイル

2.人差し指と親指を輪から外せば、“3本指スタイル”が完成

どこに効くトレーニング?

つり革を握っていると手に力が加わっていることはわかるが、実は、人差し指と親指に力がこもると肩を引き上げる筋肉である僧帽筋にも力が入る。僧帽筋の血流が悪くなると筋肉が硬くなり、肩こりになることもあるためリラックスさせておきたい。何かを握る際には、人差し指と親指を使わないようにしよう。また、小指に力を入れると肩の力が抜けるので“3本指スタイル”を心がけていれば肩こりの改善につながる。

おぜきとしあきのアドバイス!

「野球のバッティングで小指側を強く握るように指導されることがありますが、それは肩の力を抜いてスムーズにバットを振れるようにという意味があります。小指に力が入ると脇が締まり、肩の緊張がほぐれるのが人体の構造ですからね。これと同じことを、つり革を握る時にも心がけようというのが今回のワザ。満員電車でつり革につかまっているとついつい力が入ってしまいますが、おもいきって人差し指と親指はフリーにしてしまいましょう。ささいなことですが、肩の力が抜けた状態を維持することで肩こり緩和はもちろん、リラックス度も高まるため仕事にも集中しやすくなりますよ。この握り方はつり革だけでなく、ポールなどでも応用してみてください」

これほど極端な力の入り方はしていなくても、全指で握るスタイルでは僧帽筋が萎縮しまくり! 力を抜くことで、血行をよくしてあげましょう

ポールにつかまる時も、人差し指と中指は立てたままで!

ポールにつかまる時も、人差し指と中指は立てたままで!

つり革の輪に手を入れずに、中指、薬指、小指の3本で上部を握る方法も有効

つり革の輪に手を入れずに、中指、薬指、小指の3本で上部を握る方法も有効

執筆:増谷茂樹


>> 3本の指で握るだけ! つり革のつかまり方で肩こり解消 の元記事はこちら