てんかん患者はいつ起こるかわからない発作に苦しんでいるが、熊本大学は2016年3月4日、心電図をもとにした心拍数の変動から高い精度でてんかん発作を予知することに成功したと発表した。

京都大学、東京医科歯科大学との合同チームによる研究成果で、体に装着するウエアラブル端末で、患者自身が予知できる装置の開発に期待が高まる。

てんかんは全人口の約1%がかかる脳の疾患だ。従来も脳波や心電図による発作の予知の試みはあったが、個人差が大きく、精度が低かった。熊本大学によると、新開発した多変量統計プロセス管理という工学的手法を使い、てんかん患者14人の心電図データを解析した。すると、発作が起こる約8分前に、91%という高い精度で発作を予知することに成功した。

研究チームでは、現在、ウエアラブル端末の心拍数変動センサーを体に装着しスマートフォンで発作警報を知らせる装置の開発を進めている。