中国のみならず中華圏・華人社会全体で絶大な人気を持つ武侠小説の大家、金庸が10日、92歳の誕生日を迎えた。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国のみならず中華圏・華人社会全体で絶大な人気を持つ武侠小説の大家、金庸が10日、92歳の誕生日を迎えた。金庸作品は映画化・テレビドラマ化されたものも多く、台湾メディアの中央通訊社によると出演した芸能人などからの祝福が相次いだ。

 同名の金庸作品を原作にしたテレビドラマ「神俠侶」(2006年)で主役の楊過を、「鹿鼎記」(2008年)でやはり主役の韋小宝を演じたことが、芸能界における地位確立に結びついた黄暁明は、「金庸作品に出演できたことは、人生を3度繰り返しても、あるかないかの幸せでした」と、原作者の金庸に敬意と感謝を示して、92歳の誕生日を祝福した。

 その他、劉濤、劉亦菲、安以軒、李亜鵬など、金庸作品を原作とするドラマに出演した多くの俳優が、誕生日を祝福した。金庸作品作品は大陸でも台湾でも映像化されているので、台湾海峡の両側から祝福の声が寄せられた。

 テレビドラマ「笑傲江湖」で令狐沖を演じた霍建華は金庸の誕生日を祝福する動画を発表。「本当は、『神俠侶』の楊過が一番好きなんですけど、私の歳をとってしまったから演じるチャンスはもうないかなあ」とぼやいた。霍建華は1979年生まれだ。

 金庸は1924年に浙江省で生まれた。台湾の大学で外交を学んだ後に記者になるが、中華人民共和国が成立すると「共産党とは異なる思想」であるにも関わらず、北京に行って外交官としての採用を求めた。

 当然のように不採用で、香港に行って記者を務めた。小説としての処女作である「書剣恩仇録」を発表したのは1955年。また、かつては所属していた「大公報」が中国寄りの論調を強めると、中道的な日刊紙「明報」を設立した。

 中華圏における金庸作品の人気は「華人がいれば、必ず金庸作品の本がある」と言われるほどだ。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:123RF)