中国メディアの新浪網によると、ロシアの軍事専門家のカシェン氏は、中国が建造中の航空母艦について、ソ連時代に建造が未完に終わった航空母艦「ウリヤノフスク」の資料を大量に集めて参考にしているのだろうと述べた。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディアの新浪網によると、ロシアの軍事専門家のカシェン氏は、中国が建造中の航空母艦について、ソ連時代に建造が未完に終わった航空母艦「ウリヤノフスク」の資料を大量に集めて参考にしているのだろうと述べた。

 ウリヤノフスクはソ連が開発した原子力空母だ。満載排水量が7万9000トン以上と、中国がウクライナから購入して「遼寧」とした「アドミラル・クズネツォフ」級の「ワリヤーグ」の満載排水量6万7500トンよりも、かなり大型だ。

 特徴は、蒸気カタパルトが装備されているが、同時に「スキージャンプ」と呼ばれる先端部分が上に傾斜する発艦甲板をそなえていることだ。

 カシェン氏は中国海軍少将で軍事評論家として活躍する尹卓氏が、中国が建造中の2隻目の航空母艦について、「早期警戒機も搭載する」と述べたことを重視。早期警戒機は「スキージャンプ」方式だけでは発艦させられないため、カタパルトを装備した航空母艦との見方を示した。

 カシェン氏によると、「ウリヤノフスク」の建造はソ連崩壊前の1988年に始まっていた。ソ連崩壊にともないウクライナが保有することになったが、建造を続けることができず、1995年には解体された。

 ウクライナには「ウリヤノフスク」についての技術資料があり、「中国が入手することは、全く可能」な状態だったという。

 中国が「ウリヤノフスク」についての資料にもとづいて航空母艦を建造しているとすれば、原理力推進ということになる。カシェン氏は、「中国が原子力空母用の原子炉の開発を進めているのは周知の事実」と述べた。ただし、船体の建造の進展状況からして、原子炉の建設にまだ着手していなくても、問題はないという。

 カシェン氏は、中国が最終的に目標としているのは、米国の空母と同様の、「スキージャンプ」がない平らな甲板で、カタパルトを使って航空機を射出する方式と指摘。中国は2隻目の空母で、カタパルトの経験を積むことになるとの見方を示した。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:123RF)