普段使いはキツイ…。憧れのジミー・チュー12センチ。

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ぺたんこ靴やスニーカーがここ最近のトレンドだったこともあり、そろそろかかとの高い靴が恋しくなってきました。2016年春には、ハイヒール・パンプスの人気が復活するようです。オシャレに気合いが入りそうですね。

ところで、外国の女子のヒールの高さってどれくらいが普通なの――? グローバルファッション検索サイト「SHOPSTYLE」は、3月15日の"靴の記念日"に合わせて「国別ヒールの高さランキング」を発表しました。世界で1番「お高く止まった」国はどこなのか、そして外国では何センチヒールが標準なのか、気になります。

ヒールと文化の意外な関係

では、ランキングを見てみましょう! 

お高く止まった国(?)ナンバー1は「オーストラリア」で、平均のヒールの高さは10.35センチでした。サーフファッションなどカジュアルなイメージがあるので、少し意外な感じがします。続く2位は「イギリス」で、10.12センチです。イギリスから多くの人が移り住んだ歴史があるオーストラリア。この2つの国に共通するのは伝統的な社交ダンスの文化です。単にダンスの最中にヒールを履くだけでなく、"大人の社交の場"が文化として定着しています。

3位にランクインした「アメリカ」も、イギリスから多くの移民を迎えて誕生しました。9.97センチと、10センチにはわずかに届かなかったのは、日本と同じくビジネスシーンでもヒールを履くことが多いからかも知れません。

石畳の多い欧米では、日常生活でヒールを履くことはあまりありません。パーティ会場まではフラットシューズで移動し、会場で履き替えるのが普通のようです。ヒールの平均が高いのも、そういう文化が背景にありそうです。

4位の「フランス」のヒール高さは9.35センチ。バレエシューズやエスパドリーユなど、フラットシューズが定番のフランスですが、ハイヒールへのこだわりはあります。それは、"セクシーに見えること"。特別な日に履く、ドレスアップ用のハイヒールは持っているようです。フランスで2014年12月に発表された男性向け調査では、「ヒールが高いほどセクシーに見える」という結果も出ています。男性へのアピール用の勝負靴でしょうか? さすが恋愛大国ですね。

5位は「ドイツ」で、9.18センチでした。ドイツはフットケア先進国。ドイツでいう「フスフレーゲ(フットケア)」では、「足と靴は一体」と考えられ、足の健康と靴選びにはとても慎重な国です。そんなドイツの女性がハイヒールを履くのは、クラシックやオペラなどの音楽にまつわる特別な機会だそうで、やはり文化的な背景があるようです。

欧米のONとOFFの使い分けはとってもはっきりしていますね。たまに、特別なシチュエーションで履くからこそ、思いっきり高いヒールを楽しむのでしょう。

「日本」は調査を行った6か国中で最下位の6位でした。ヒールの高さは6.65センチと、欧米諸国から大きく離れています。日本にはパーティ文化がなく、パンプス・ハイヒールの利用シーンがビジネスなどのONの場になることが多いので「履きやすさ」と「フォーマルさ」を兼ね揃えたアイテムになるからでしょう。普段からハイヒールを履くのであれば、やはり歩きやすい高さになってしまいますよね。

ちなみに、2016年春は太くて厚い「チャンキーヒール」がトレンドのようです。これなら安定がいいので、日常使いする日本人も安心ですね。

"厚底"がまたブームになると、日本のランキングが上がるかも...。来年以降の順位に注目です!