教育費と生活費を制する者は「老後のお金」を制す! クレジットカードではなくデビットカードを使う、 事前の支払いリスト作成などお金の知恵を紹介

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ランチの1000円も年100万円単位で支払う教育費も、「どこから出すのか」をあいまいにするとクラッシュしてしまう。老後のお金を作るには、生活費や教育費といったお金の交通整理が重要だ。

【生活費】クレジットカードではなく
現金やデビットカードを使えばお金の流れを改善できる

 1カ月いくらあれば暮らせるか、何にいくら使っているかを今すぐ言えるだろうか。言えない場合は、現状の家計を管理できておらず、老後に回せるお金をムダに捨てている可能性が高いと自覚しよう。ムダを見直し、老後に削れる支出を検討するには、現在のお金の流れを整理し、必要な支出を知ることが急務だ。

「オススメは3カ月間現金だけで暮らしてみること。途中でクレジットカードに頼らないと、食べるものも買えない状態になったら、支出が収入を上回っている証拠。これでは老後に入る前に破綻します。まずは黒字で終わる暮らしを目指して」(マイエフピー代表の横山光昭さん)

 現金で払う対象は、食費や衣服費、交際費などいわゆる手元でやりくりする変動費。水道光熱費や通信費をカード払いにしている場合は変更する必要はない。3カ月間、一度もカードに頼らず暮らせたら合格だ。

 こうした支出の現金化を実践できれば、お金の流れがシンプルになり「あといくら使えるか」の感覚がいやでも身につく。

「クレジットカードは支払いが後払いのため、支出が甘くなります。電子マネーも一度チャージすると、使っていいお金という認識になり、ちょっとした飲食などのムダ遣いへの抵抗がなくなります」(横山さん)

 ポイントが貯まるから、小銭が面倒だからとカード払いに甘えていると、どんどんお金の流れが見えなくなる。結果、使っていい範囲があいまいになり、支出が膨らむ。現金払いにするだけで、支払いに対し必要性や優先順位を考え、残り日数と予算を見ながら暮らしていくようになる。当然、ムダな支出は自然と減り、その金額はポイントよりはるかに大きな額になるだろう。そして、この力が年金生活でどれほど強いスキルになるかは言うまでもない。

「現金を持ち歩きたくない人は、使った金額がその場で口座から引き落とされ、現金と同じ流れでお金が減るデビットカードを」(横山さん)

 デビットカードは、店舗でもネットでも一般のクレジットカードと同じように使える。管理力をつけるなら必携だ。

【教育費】事前のリスト化でピークを乗り切って
老後資産と比べつつ支払いをこなせ!

 子どもが私立高校や大学に入学、予備校通いになった…、など年間100万円単位の教育費がかかり始めると、もう「待った!」はきかない。

「兄弟が同時に大学に在籍、下の子が私立高校に通う場合では数十万円の支払いが年に何度もあり、それが何年も続きます」(FPの畠中雅子さん)

 学資保険が下りるから大丈夫、と安心してはいけない。塾代や受験代、部活動費など、中学以降は不意にまとまった金額が必要になることが多い。学資保険が下りる前なら手元の貯蓄、下の子の支払いは、上の子の貯蓄をとりあえず借りて払うことが多くなり、貯蓄も足りなくなるのだ。

「兄弟がいる場合は支払いが重なって思わぬ大金になることも。なんとか足りるだろうではなく、支払う期日と金額、どの貯蓄を使うかをリストにし、実際に達成できるか確認する慎重さを持って」(畠中さん)

 教育費が貯蓄で足りない場合は、老後用のお金を使うことになる。40代後半までに教育費が終わっていれば巻き返しも利くが、晩産で子どもの教育費が終わってすぐ定年になる場合はその時間もない。

「50代を過ぎたら教育費と老後の資産を見比べていく管理が必要。教育費を払い終わった後に老後資産が200万円以下しか残らない場合は、奨学金の検討をしたほうがいいので、早めの確認を」(畠中さん)

 50歳、55歳時点の老後資産の目標額を定め、教育費のかけ過ぎをチェックしながら乗り切ろう。

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