震災5年  台湾の支援に対する感謝の心、今でも被災地に

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(台北 11日 中央社)「見てください。会議室の椅子には全て『台湾紅十字寄贈』のシールが貼られているんですよ」――。台湾からの義援金の助成によって建てられた岩手県大槌町の災害公営住宅で、町の担当者は話す。東日本大震災の発生から、11日で5年。台湾からの温かい思いやりに感謝をする気持ちは、現在でも被災者の心に息づいている。

震災発生後から昨年末までに、台湾の人々から中華民国紅十字会総会(台湾赤十字)に寄せられた義援金は、25億6657万台湾元(約88億6900万円)余り。岩手や福島、宮城で病院や公営住宅、老人ホーム、保育園の再建支援などに役立てられた。

中央社の記者は今月3日、在京の外国人記者団とともに大槌町の公営住宅を訪れた。住宅は2013年8月に完成。台湾赤十字から寄せられた14億円が使われ、広場には「赤十字を通じて、台湾の人々から」と書かれた石碑が置かれている。

住民の女性は、公営住宅での生活は、震災後の約2年半住んだプレハブ住宅に比べずっと快適だと話す。その他の住民は取材に対し、震災発生からまもなく支給された台湾の宗教団体からの見舞金に今でも感謝していると口を揃えた。

台湾赤十字は日本赤十字社との協議の末、岩手県で公営住宅730戸の建設を助成すると決定しており、昨年9月末までに177戸が完成。2018年の全戸完成を予定している。

「震災から5年が経った。台湾に感謝をしに出向くべき時期だ」と語るのは平野公三・大槌町長。復興の状況を台湾に説明するべきだとの考えを示した。訪台の際は、台湾のグルメや景色も楽しみたいという。

(楊明珠/編集:名切千絵)