オスカー受賞で大炎上、サム・スミスがツイッターを一時休止に
 レオナルド・ディカプリオ悲願の受賞、超攻めてたクリス・ロックのオープニングトーク、レディー・ガガ圧巻のパフォーマンス、そして『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の最多受賞など、今年のアカデミー賞授賞式はなんとも話題豊富なものとなりました。

 そんな大ネタの影に隠れ、密かにツイッター上で燃え盛っていたオスカー受賞者がもう一人……。

『007 スペクター』のオープニング曲『ライティングス・オン・ザ・ウォール』で主題歌賞を受賞したサム・スミス(23歳)がその人。彼のツイッターが大炎上し、ツイッター休止宣言までするハメになってしまったからさぁ大変! 一体、何が起こったのでしょうか?

◆ゲイ初のオスカー受賞者は誰だ?

 サム・スミスはゲイであることをカミングアウトしているイギリス出身のシンガーソングライター。『US Weekly』によると、サムの“ゲイ”と“オスカー受賞”の歴史認識に間違いがあり、彼の受賞スピーチを受けてツイッターが一気に燃え上がったらしいのです。

 問題のスピーチは、同性愛者として知られる大御所俳優イアン・マッケランの言葉を引用しつつ、「ゲイであることをオープンにしている者がオスカーを受賞したことはこれまで一度もない」としたもの。

 感動をLGBTコミュニティと分かち合い、同性愛者やバイセクシャル、性同一性障害を抱える人々の権利向上を訴えたかったようですが、自分が“ゲイ初のオスカー受賞者”であるように言ってしまったのが命取りでした。

 というのも、2009年にアカデミー脚本賞を受賞しているダスティン・ランス・ブラック(41歳)もゲイであることをオープンにしている脚本家。彼こそが正真正銘の“ゲイ初のオスカー受賞者”ということになるからなのです。

◆露骨で大人げないディスツイート

 サムのスピーチを受け、当のダスティンから授賞式の数時間後にはツイッター上で物言いがつきました。ただこのツイートは事実の訂正だけにとどまらず、ダスティンの婚約者で高飛び込みのオリンピック選手トーマス・デーリー(21歳)に「サムがちょっかいを出している」と思われかねない、露骨で大人気ないディスツイートになってしまったからタチが悪い。

「ヘイ、サム・スミス! 俺のことなんて知らないかもしれないけど、とりあえず俺のフィアンセにメールを送り続けるのだけはやめてもらえないか」とサムを牽制したうえで、「まずはここから初めろ!」とダスティン自身の受賞スピーチ動画をサム名指しで送りつけるようなものだったのです。

⇒【YouTube】Dustin Lance Black Wins Original Screenplay: 2009 Oscars http://youtu.be/vfPXcCroPJc

 ダスティンのツイートはたった数時間で1万リツイートを超え、約1万6000件の「いいね」を集めました。

◆受賞後すぐに騒動を暗示?

 サムは翌朝すぐにツイッター上でダスティンに謝罪。思わぬお灸をすえられ、だいぶ気落ちしてしまったのでしょうか? サムは授賞式から2日たった3月1日、ツイッターを一時休止することを発表、400万以上のフォロワーは突然の発表に戸惑っているようです。図らずも授賞式後のBBCのインタビューで、「アカデミー賞授賞式は人生で最悪のひとときだった。パフォーマンスは酷いできだったしね。授賞式の1分1秒が我慢できないよ」と、騒動を暗示するようなジョークを飛ばしていたサム。

 最高の瞬間から一転、アカデミー賞受賞は彼にとって思い出したくもない過去となってしまいそうです。

Source:
『US Weekly』http://usm.ag/1VSQuKr, http://usm.ag/1pp6BoD
『BBC.com』http://bbc.in/24DFQgz

<TEXT/橘エコ>
【橘エコ】
アメリカ在住のアラフォー・ブロガー。 出版社勤務を経て、2004年に渡米。ハリウッド最新映画レビューやゴシップ情報などのほか、アメリカ女子を定点観測してはその実情をブログで発信中。WEBマガジン「milkik」では「アメかじシネマ」「愉快なアメリカ女子」を連載中(http://milkik.com/)