中国メディアの北京青年報は2月29日に「中国の夢」と書かれた広告を掲載した。同公告は背景に中国の国旗である「五星紅旗」と万里の長城が描かれており、左に北京五輪の会場となった「鳥の巣」、右に上海センターを中心とした街並みが描かれ、真ん中には「高速鉄道」の写真と「中国夢」の文字が描かれている。

 ここまでは一般的な広告なのだが、しかしこの中心に描かれている「高速鉄道」、どう見ても日本人に馴染み深い「新幹線300系」なのだ。

 「中国夢(中国の夢)」は中国の習近平国家主席が示したスローガンで2014年に開かれた中国共産党第18回全国代表大会で唱えられた、いわば「中国政府の指針」だ。

 同スローガンについては2014年に8月26日に中国メディアの網易新聞が解説しており、同記事によると「中華民族の偉大な復興を実現する、近代で最も偉大な『夢』」を意味するという。

 そのほかにも「中国の夢」は国家国民の夢で、強い軍の夢で、中国人一人ひとりの夢だという。豊かな国家、民族振興、人民の幸福を実現し、中国の力を凝縮しているのだという。

 さらに同公告では「中国夢」の下に「共に力をあわせ創造しよう」とも書いてある。なお日本の「新幹線300系」とみられる車両が中心に描かれた理由は不明だ。

 同公告は3月11日14時現在、電子版で確認することができた。中国政府のスローガンや「中国の創造」を謳う広告に日本の車両が描かれたことは、中国政府にとってはまさに“悪夢”であったに違いない。(編集担当:大平祥雲)(写真は北京青年報の2月29日付報道の画面キャプチャ)