中国メディアの環球網は10日「米でリポート:中国海軍の発展に隠れた危機、空母や原潜の建造はストップするだろう」と題する記事を掲載した。(写真は環球網の10日付報道の画面キャプチャー)

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 中国メディアの環球網は10日「米でリポート:中国海軍の発展に隠れた危機、空母や原潜の建造はストップするだろう」と題する記事を掲載した。

 記事は米国のシンクタンク「ランド研究所」が最近になり発表したリポート「中国海軍の現代化、どこに向かう?」を紹介した。

 同リポートは、中国は過去2年間に大型の軍艦を次々に就役させた、中国が保有する2隻目、国産としては初の空母の建造を急ピッチで進めていると指摘。さらに戦略原子力潜水艦の遠洋パトロールも実施し、2015年にはソマリアと国境を接するアフリカ東部のジブチでの海外初の補給基地の建設を宣言したと指摘した。

 中国の意図としては、「近海における実力を拡大」しつつあり「全地球規模の野心」を持ち、アジアにおける米国の指導的地位に挑戦していると論じた。また、中国にとってシーレーンの安全確保はますます重要になり、海外における中国人や中国人の資産は増大、さらに南シナ海や尖閣諸島の紛糾もあると指摘。

 それ以外にも中国は海軍力を増強し、台湾などで突発事態が発生した場合に備える必要もあると論じた。

 リポートは、中国が今後も海軍力を増強する方針との見方を示した上で、中国が軍拡競争にのめりこみ、現在考えている以上の水上艦や潜水艦、ミサイルを建造することになる可能性があるという。

 一方で、中国経済の成長鈍化で、中国政府が高価な装備の建造中止を選択する可能性もあると指摘。例としては航空母艦や戦略原子力潜水艦の建造をはじめとする高性能の軍艦のをあきらめ、もっと安価な装備の拡充に方針転換をするという。その場合、弾道ミサイルの建造に力を入れ始める可能性があるという。

 同記事に対しては「経済は成長速度が落ちているだけで、成長していないわけではない。どの大国にもあることだ」などとする、反発の声が多く寄せられた。(編集担当:如月隼人)(写真は環球網の10日付報道の画面キャプチャー)