10日、韓国メディアによると、韓国で父母の経済的地位が子供に相続されるという「金の箸・土の箸階級論」が問題となっている中、一部の小中高校の教師らが生徒らに対し、「家庭環境調査」との名目で父母の学歴や職場などを尋ねていることが分かった。資料写真。

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2016年3月10日、韓国・マネートゥデイによると、韓国で父母の経済的地位が子供に相続されるという「金の箸・土の箸階級論」が問題となっている中、一部の小中高校の教師らが生徒らに対し、「家庭環境調査」との名目で父母の学歴や職場などを尋ねていることが分かった。家庭環境調査書は通常学期の初めに、教師が生徒の身上情報と家庭環境を把握するために各家庭に送られる。

9日、韓国の教育界と教育関連コミュニティーによると、最近、担任の教師から父母の職業を尋ねる「家庭環境調査書」を受け取り、不快感を抱いたという父母や生徒が相次いでいる。父母らは「年齢が高い教師の中には親の職業を気にする人が多い」「良い方向に考えようとしたが、やはり気分が悪かった。親の職業のせいで教師が子供に対して偏見を持つのではないかと不安だ」などと話している。

これに対し、教育部は「2014年に個人情報保護法が改定され、父母の個人情報収集項目を大幅に縮小した」と明らかにした。同部は「教育機関で使う家庭環境調査の『共通の書式』を作るなど、独自の規制方式を導入したが、一部の教師らがいまだに過去の書式を使用しており、問題が大きくなったようだ」との考えを示した。

いまだに家庭環境調査に昔の方式が使われているとの事実に、教師らも驚きの反応を見せているが、「新学期を迎え、生徒の家庭環境を把握する目的で行ったのだろう」と理解を示す声も多い。ソウル市内のある中学校の校長は「担任教師の立場では学生の家庭環境を把握するための基礎資料が必要だが、最近は個人面談以外に知るすべがなく、タブーが多い」と話した。また、専門家らは「教師らが私生活保護や個人情報保護という社会通念を守り、父母の社会経済的地位により学生が傷つかないように注意を払うべきだ」との見解を示している。

これについて、韓国のネットユーザーは以下のようなコメントを寄せている。

「まだそのようなことを聞く教師がいるの?信じられない」
「昔の話だと思っていた…」
「親の収入まで書かされたよ」

「韓国は階級社会。貴族階級と庶民階級を区別するために行ったんだ」
「悲しいのは、父母の職業を聞かなかったら、後で何か事件が起きた時、担任の教師は生徒について『何も知らない』と答えること」
「『父は国会議員、母はソウル大教授』と書いておけばいい」
「韓国の身分制社会は朝鮮時代よりも深刻だ」

「家庭環境を知ってこそ、生徒の心をケアすることができる。ベテラン教師は長年の経験から、家庭環境が子供の性向に大きく影響するということを知っているから、あえて父母の職業を聞いたのだろう」
「学生の個人情報を把握しなければ、学校は子供を支援したり、正しい指導を行うことができない」(翻訳・編集/堂本)