中国メディアの中国新聞社によると、フィリピンのアキノ大統領は9日、日本の自衛隊から航空機5機を借り受け、南シナ海を中心とする海洋における「パトロール任務」に使用すると述べた。(イメージ写真提供:(C)ivga/123RF.COM。ビーチクラフト C−90)

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 中国メディアの中国新聞社によると、フィリピンのアキノ大統領は9日、日本の自衛隊から航空機5機を借り受け、南シナ海を中心とする海洋における「パトロール任務」に使用すると述べた。

 バタンガス州フェルナンド空軍基地で行われた、空軍司令官の交代儀式に出席した際の発言。日本の自衛隊が保有するTC-90練習機5機を借り受け、フィリピン海軍が南シナ海を中心にパトロール任務を実施する際に使用するという。ただし、アキノ大統領は借り受けを始める時期については言及しなかった。

 アキノ大統領は、フィリピンが米国から購入したC-130輸送機も今年中に到着すると説明。1期目は3月13日から19日にかけての週、残る1期は9月中に到着するという。

 中国新聞社は日本の石川和秀駐フィリピン大使とフィリピンのヴォルテア・ガズミン国防大臣が29日、マニラ市内で「防衛装備品及び技術の移転に関する日本国政府とフィリピン共和国政府との間の協定」に署名したことや、海上自衛隊が4月にフィリピンのスービック湾に潜水艦と護衛艦の寄港する計画でフィリピン側との協議が続いていると指摘。

 中国は日本とフィリピンが軍事面での提携を強化しているとして、警戒を強めている。

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◆解説◆
 TC-90の原型となったのは、「ビーチクラフト キングエア(C-90)」だ。同機はターボプロップ双発のビジネス機で、軍用としても人員輸送によく使われている。

 C-90を連絡輸送機用に改造したのがLC-90で、さらに練習機に改造したのがTC-90。LC-90の場合、最高速度は220ノット(時速407キロメートル)で、巡航速度は196ノット(時速363キロメートル)。航続距離は2150キロメートルだ。

 TC-90は特に高度な電子機器などは装備していないと考えられるため、フィリピン海軍は同機を目視によるパトロールに用いると思われる。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:(C)ivga/123RF.COM。ビーチクラフト C-90)