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コンビニには必ずといっていいほど、「機能性食品」が並べられた棚があります。腹持ちの良さや栄養の多さなどがウリになっているもので、お菓子よりも「健康にいい」と思って、食事やおやつに取り入れているクリエイターも多いかもしれません。ですが、これらの食品から得られる効果はいかほどのものなのでしょうか?

この連載では、忙殺され身体を酷使しがちなクリエイターが「健康的に創り"続ける"」ための知識を公開。敷居が高いイメージになってしまった「健康」を広く手の届くものにすべく活動されている鍼灸師・若林理砂さんが、忙しいクリエイターにもできる「健康への第一歩」につながるエピソードを語ります。第11回は、食事を通じた「養生」を広めている若林さんが実際に「機能性食品」を食べてみた上で、これらの食品について商品カテゴリごとに総評を語っていただきました。

若林理砂
1976年生まれ。鍼灸師・アシル治療室院長。高校卒業後に、鍼灸免許を取得し、エステサロンの併設鍼灸院で、技術を磨く。早稲田大学第二文学部卒。2004年、アシル治療室開院。著書に「養生サバイバル」「安心のペットボトル温灸」など。好きな漫画/アニメは「進撃の巨人」「FSS」「おそ松さん」。一昔前は腐っていました。「どの宮崎アニメにも必ず出演している」顔立ちといわれています。夫はクーロンズ・ゲートの人。TwitterID:@asilliza ☆

コンビニエンスストアには様々な機能性食品が売られています。食事代わりにコレ!といったような「バランス栄養食」と銘打ったものや、「###秒チャージ」のフレーズでおなじみの、アルミパウチに流動性のあるゼリーが入っている商品、特定の乳酸菌株を使ったヨーグルト、空腹感を紛らわす作用があるとされるもの……などなど、大変バラエティーに富んだラインナップです。それだけ、こういった「健康にいい」手軽な食品が求められているということでしょう。

私自身はこういった商品、全く食べないのですが、今回記事を書くにあたって一通り食べてみることにしました。

ここにある分だけ、全部実食してみました。はい、結構おなかいっぱいです。

ここからは、商品カテゴリごとに食べてみた感想と、食べた結果得られる効果を考えていきます。

○ショートブレッド系統

この系統の代表選手は「カロリーメイト」です。シリアルバーと呼ばれているものもここに含めましょう。全体にどれも甘く、含有されている脂質の量が多すぎると感じました。全体に脂っこいのです。飲み物なしでは食べにくいほどの粉っぽさを持っていますが、食べている途中で飲み物を飲むといきなりおなかの中で膨らむ感じで驚きました。

○クラッカー・クッキー・チップス系

今回実食したものの中では「チアシードビスケット」「マクロビ派」「クリーム玄米ブラン」です。ざくざくとした歯ごたえが特徴的です。基本的に、これらはおやつ代わりという位置づけになるのですよね。いずれも甘いです。

上記2つのカテゴリに入る食品には様々なビタミンやミネラル、食物繊維を添加しており、それらが体に良い影響をもたらす……ということなのですが……。そうですね、端的に言うなら「駄菓子」+「総合ビタミン剤」というものだと思った方がいいです。これを食べたら健康になれるという食品だと勘違いしないように気を付けてください。もちろん、食事代わりに1日3食これらの種類の食品を利用し続けると、大抵の場合、脂質過多になってしまうでしょう。

以前のコラムでもお話しましたが、わたしはあくまで「おとなにおやつはいらない」という立場です。ですが、もし「おやつを毎日食べるのだから、少しでも体にいいものを……」と思って甘い味の機能性食品を選んでいるなら、こういったものを食べる頻度を減らして、たまの楽しみとして、お好きなスイーツを召し上がることを強くお勧めします。だって、そんなにおいしくないんですもの……。

こういった物を「これなら食べても平気よね?」と言い訳しながら食べるなんて、何のためのおやつなのかわかりません。しかも、材料は「菓子」として売っているクッキーと大きくは変わらないですし、ものすごく低カロリーな訳ではありません。

○機能性ヨーグルト

続いて、乳酸菌株の名前をそのまま製品名にしているような、健康への効果を前面に押し出したものを「機能性ヨーグルト」と呼ぶことにします。各社それぞれ使っている乳酸菌株に特徴を持たせていますが、はっきりと「コレに効く!」 とは言っていないところがミソなのでしょう。

味はどれもおいしいのですが、乳酸菌自体が毎日摂取を続けないと意味をなさないので、時々おやつとして食べても、何か体に良い影響をもたらすわけではありません。また、乳酸菌は便秘を解消する効果があるわけではなく、腸内環境を整えて便臭を消したり、下痢を治したりする作用があるので、便秘解消のために毎日食べ続けてもあまり意味はないかと思います。

もちろん、ヨーグルトは乳製品であり、豊富なカルシウムを含んでいます。そして、牛乳をそのまま飲むとおなかを下してしまう「乳糖不耐症」の方には格好のカルシウム源です。そういった意味では、おやつとしておすすめできるものだと思われます。

さて、今回食べきれなかった物もあるほど、コンビニで売っている機能性食品はバリエーションが豊富です。しかし、健康にいい成分が入っていたりするからといって、やはり過大な期待は禁物。おやつ代わりに利用したからと言って、それ「さえ」食べていれば健康になれるものではないということを肝に銘じておきましょう。

それに、こういった機能性食品をコンビニで買って食事にあてているのであれば、別のものを買ったほうが、脂質過多を避けつつ、各種栄養を補っていくことができます。詳しくは過去のコラムの「コンビニで買える修羅場食リスト」を参照してください。

(若林理砂)