お父さん、それ、やっちゃダメ(イラスト・サカタルージ)

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徐々に春めいてきたこの時期、花粉も「絶賛飛散中」でうっとうしい毎日が続く。少しでも症状を和らげようとしっかりマスクを装着し、いろんな予防グッズを買いこんで、帰宅したら玄関の扉を開ける前にコートを払って花粉を落とす――。

ちょっと待った。花粉を避けようとしているつもりが、あなたの対策では全然効果が上がっていないかも。

「息苦しくなるからイヤ」とマスクで鼻を覆わない

「室内に空気清浄機を置いただけで、もう大丈夫と安心していませんか」

こう指摘するのは、J-CASTヘルスケアの取材に応じた男性耳鼻咽喉科医だ。家の中に入ってきた花粉を空気清浄機で吸い取るのは、限界があるというのだ。

花粉は空気より重い。パナソニックのウェブサイトを見ると、例えば空気中に漂うホコリは床に落ちるまで13分を要するのに比べて、花粉は1.5分しかかからない。こまめに床を掃除して花粉をふき取れば問題ないが、空気清浄機に任せっきりで掃除をおろそかにすると、床上にたまった花粉が何かの拍子に舞い上がって鼻を直撃、なんてこともあるだろう。

部屋の広さ、空気清浄機の性能やパワーにもよるが、基本的に空気清浄機はその周りを漂う花粉は除去できても、少し離れた場所も含めて室内の花粉を100パーセント取り除くのは難しいし、期待しすぎだろう。耳鼻咽喉科医は、「空気清浄機を置くなら、枕元をお勧めします」と話す。寝ている最中に、花粉に悩まされないためだ。

外出先から帰宅したら、玄関先で上着やズボンを手でパタパタを払うというのも、しばしば耳にする。これは、払い落としたつもりの花粉が空気中に飛散して逆効果となる恐れがある。「ただいま」と扉を開けたら一緒に花粉が入ってこないとも限らない。「居住スペースに花粉を持ち込まないのは、対策として有効」(耳鼻咽喉科医)なので、強くたたき落とすのではなく、対策グッズを使って花粉を吸着したりふき取ったりするのが望ましい。

誤ったマスクの着け方も意外に見られると、耳鼻咽喉科医は指摘する。特に子どもに多いのが、「息苦しくなるのがいやだ」と鼻を覆わないケース。言うまでもなく、花粉が鼻から「入り放題」になるのでマスクの意味がなくなる。

「花粉の粒は比較的大きいので、マスクを正しく装着すれば有効な予防になります。価格の安いもので構いませんので、とにかくマスクを着ける、また頻繁に新しいものと取り換えるのが大切です」。

水道水で目を洗ってはダメ

帰宅後、肌に着いた花粉を落とすための洗顔、洗髪や有効だが、洗い方によっては体を傷つけてしまう。特に目は気をつけたい。

東京女子医科大学眼科の高村悦子医師が監修するサイト「花粉症ナビ」(協和発酵キリンが運営)では、水道水で目を洗わないよう促している。目の表面を覆っている涙と水道水は成分が異なり、水で洗うと涙を洗い流すうえに目の細胞も傷つけてしまうという。花粉対策としては、人口涙液の点眼を使いたい。

コンタクトレンズも、花粉症を悪化させる原因となる。レンズに花粉が付着しやすくなるためだ、同サイトでは、目を保護するためには花粉症の時期は眼鏡に切り替えるよう勧めている。