9日、参考消息網によると、中国で多発するエレベーター事故をめぐり、米紙ワシントン・ポストが「専門的な点検作業員の不足」を指摘する記事を掲載した。写真はエレベーター。

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2016年3月9日、参考消息網によると、中国で多発するエレベーター事故をめぐり、米紙ワシントン・ポストが「専門的な点検作業員の不足」を指摘する記事を掲載した。

中国では今月初旬、アパートのエレベーターに閉じ込められた女性が変わり果てた姿で発見されるという悲劇が報じられた。犠牲になったのはアパートの住人で、1月30日の点検時に作業員が電源を切断した際、内部に閉じ込められたとみられている。警察は今月6日、作業員2人に業務上の過失があったとして刑事拘留処分を下した。

同紙はこの事件を取り上げ、「作業員は電源を切る際、自分の目で中に人が取り残されていないか確認しなかった」「中国の作業現場の安全管理はひどく、適切な段取りが取られないことは多い」と指摘。その上で、昨年の調査で判明した「中国のエレベーター11万基以上に問題が見つかったが、2万6000基は修理されていない」というデータを紹介し、エレベーターの審査に携わる担当者2人のコメントを掲載した。

担当者らはそれぞれ「本来であれば定期的に点検すべきだが、急速に設置が進む現状を踏まえると実行に移すことは難しい。専門の点検作業員を増やすための時間も足りない」「仕事の量が多すぎる。一部の作業員は作業を省いたり、検査報告書にうそを記入したりする」と語り、装置の激増に作業員の育成が追い付いていない現状を明かしている。(翻訳・編集/野谷)