7日、米紙ワシントン・ポストは、米国人で同性愛者の女性が中国の孤児を養子にもらおうとしたところ、中国政府に拒否されたと伝えた。写真はストックホルムで行われた同性愛への理解求めるパレード。

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2016年3月7日、米紙ワシントン・ポストは、米国人で同性愛者の女性が中国の孤児を養子にもらおうとしたところ、中国政府に拒否されたと伝えた。9日付で参考消息網が報じている。

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記事によると、女性は同性婚をしており、子どもが2人いる。先日、中国で生まれてすぐに捨てられた4歳の奇形児の男の子が、ほかの28人の孤児と共に、国際団体が組織する米国で養子を受け入れてくれる家庭を探す3週間のプロジェクトに参加した。しかし、男の子の受け入れ先は見つからなかった。その話を聞いた女性が、自身も奇形児を育てているからと受け入れを申し出たのだが、同性愛者であることを理由に拒否されたという。

中国政府から委託を受け、孤児の受け入れ事務を主管する「中国児童福利と収養センター」の公式ウェブサイトには、同センターが同性愛者の孤児受け入れ孤児に協力しないことが明記されている。その理由は「同性愛は精神疾患」「社会公共道徳に反する行為」などとされている。

実は、同センターが掲載しているこの内容は、昨年、メディアに取り上げられ問題になったことがある。中国版ツイッター・微博(ウェイボー)には、「だから中国は大国になれないんだ」「中国は世界で最も人口が多い国。もっと寛容にならないといけない」「私が国を愛さないのではない。国が私を愛してくれないんだ。西洋の価値観を崇拝する人が多いのも当然」といった声が多く寄せられた。

中国では同性愛をテーマにしたドラマが削除されるなど、政府内部では保守的な考えが根強いが、市民の間では同性愛を認めるべきとの論調が広まっている。(翻訳・編集/北田)