中国メディアの環球網は9日、韓国の報道を引用しながら、国連安保理が北朝鮮制裁を決めた2270号決議を受け、中国がこれまでに北朝鮮の貨物船3隻の入港を拒絶したと報じた。(イメージ写真提供:123RF。上海の洋山深水港)

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 中国メディアの環球網は9日、韓国の報道を引用しながら、国連安保理が北朝鮮制裁を決めた2270号決議を受け、中国がこれまでに北朝鮮の貨物船3隻の入港を拒絶したと報じた。

 これまでに、2270号を受け、北朝鮮船31隻が世界各地で入港を拒否された。山東省の石島港で現地時間午後7時50分ごろ、北朝鮮の貨物船1隻が入港を拒否された。石島港は山東半島の先端部分にあり、北朝鮮に最も近い港の1つだ。貨物船は引き返したという。

 5日には上海市の港で午前5時に北朝鮮の貨物船が入港を拒否された。午前7時には、別のばら積み貨物船が入港を拒否された。ばら積み貨物船は鉱石を積むことが多いが、安保理決議2270号は北朝鮮との鉱物資源の取り引きを、原則として禁止している。なお、上海市には複数の港があるが、どの港であるかは明らかにされていない。

 北朝鮮船は黄海方面に去ったという。

 中国では8日に開催された現在開催中の全国人民代表大会などに伴う記者会見で、韓国メディアの記者が中国政府・外交部の王毅部長(外相)に、中国は安保理による北朝鮮に対する新たな制裁決議を、有効に実施するかと尋ねた。

 王外相は「中国は安保理常任理事国として、安保理決議を実施する責任があり、きちんと実施できる能力もある。2270号決議を含めてだ」と述べた。

 王外相は「2270号決議は制裁をするだけでなく、6カ国会議の再開を指示する内容を盛り込んでおり、各国に緊張した情勢をさらにエスカレートさせないことを求めている」と述べた上で「中国は、2270号決議は全面的に、完全に実施されなければならない。制裁は状況を安定させるために当面必要な手段がある。交渉が(問題を解決させる)根本的な道だ」と述べた。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:123RF。上海の洋山深水港)