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ペットを愛する人向けのテクノロジー市場が伸びている

ペット向けのテクノロジーに目を向けてみれば、そこには犬を迎えるためのアプリ、名前を決めるアプリ、病気に対処するアプリ、ペットと一緒に泊まれる宿を探すためのアプリなどがたくさんあり、まだ見た事が無いインタラクティブなガジェットやアクセサリーなどが存在する。

ペット市場は巨大である。アメリカペット製品協会の試算によると、2015年に消費者がペットに費やした額は610億ドルになるという。またIDTechExによると、10年後のペット向けウェアラブル市場の規模は26億ドルになると予測されている。

以下、ペットのためのイノベーティブなツールを紹介しようと思う。

CleverPet

新しい芸を覚えれば褒美をもらえるという行動科学におけるパブロフの業績からインスピレーションを受け、CleverPetは最新のアルゴリズムを使っている。犬はほっておかれるのが嫌いであり、あなたがいない時に彼らに何かやる事があれば、不安を覚えづらくなる。そしてゲームというのは時間をつぶすのによい手段だ。

このデバイスは犬が鼻や肉球で押せるようデザインされた3つのタッチパッドを持っており、インタラクティブに光る。ペットはパッドをタッチする事で餌を得ることが出来、難易度は次第に上昇する。飼い主はアプリを使って遊ぶさまをリアルタイムで見ることが出来、
前もって録音しておいたトレーニングのための掛け声を用いる事もできる。

CleverPetは他のスマートデバイスからも操作することが出来、Arduinoとも互換性がある。技術に明るい人ならREST APIを使って独自のコードを実行する事も可能だ。

PetBot

PetBotもパブロフの業績にヒントを得たもので、ペットというよりも飼い主の生活に目を向けたものだ。ご褒美を提供する機能を持った子供監視装置みたいなモノだと考えればいいだろう。飼い主はスマートフォンを通してペットとやり取りできる。ペットがカメラによってくれば、PetBotは自動的に10秒間の動画か写真を撮り、褒美として食べ物を与えるか録音していた内容を再生する。

Whistle, FitBark そして Wonderwoof

犬向けのウェアラブルの中でも次の3つのデバイスが大きな注目を集めている。Whisle, FitBark、そしてWonderwoofだ。どれも犬の首輪に取り付けられるタイプのアクティビティーモニターであり、現在の状況を種別や年齢、体重ごとにあらかじめ計算された数値と比較する。

これらのデバイスの違いはアプリにある。例えばWhisleの場合、飼い主は投薬や食餌のトラッキングを行うことが出来、それを家族間でシェア出来る。また別売りのGPSトラッカーもあるが、製品と別売りではなく一つに統合されたほうがいいだろう。WhisleはSigfoxの低電力IoTネットワークに接続する初のコンシューマデバイスでもある。方やFirstBarkは飼い主のFitbitとリンクでき、80ドルで複数頭の犬をモニターするためのWiFiベースのアクセサリを選択できる。Wonderwoofアプリでは外出時に周りに他の犬好きがいないかどうかのトラッキングを行うことが出来る。猫好きでも心配することは無い。今年に入ってWondermeowの開発が進められているところだ。

Voyce

Voyceは健康面に着目した犬用ウェアラブル首輪であり、これまで紹介したウェアラブルでできる事は全部できるものだ。それだけでなく日照量や心拍/呼吸数のモニタリングもできる。獣医のチームによってデザインされたVoyceの強みは、得られた情報をかかりつけの獣医が見れるようにできる点だ。Voiceは他のヘルスモニタリングデバイスと比べて倍以上の価格であり、加えてオンラインポータルへのアクセスの為に年間100ドルのメンバーシップに加入する必要がある。飼い主はCare Giverオプションをアクティベートする事で、かかりつけの獣医がVoyceで得られたデータすべてにアクセスすることが出来る。それとは別にVoyce Proコースに契約すれば、獣医が能動的に看病にかかわる事も可能だ。

首輪には様々なサイズが用意されているが、多くの犬にとっては着け心地の悪いものだろう。あるレビューでは首輪のデザインがゴツイせいで、犬の見た目がわるくなるという非難が寄せらており、飼い主はこのような首輪をつけさせることに引け目を感じているようだ。だがこうした詳細なモニタリングウェアラブルの登場は、将来の開発者たちにとっての足がかりになるであろうし、いずれはよりエルゴノミックなデザインの首輪が登場する事だろう。

猫用iPadゲーム

自分の飼い猫がTVを見ているのをこれまで見たことがあるだろうか?エンターテイメントの為に猫があなたとチャンネル争いをする必要はない。猫用のiPadのゲームがあるからだ。猫用アプリを作った二人組の一人、ゲームデザイナーのTJ Fullerと話すことがあった。アイデアの出どころはiPadとじゃれる猫をYoutubeで見かけたことからだが、その動機は子供用ゲームの製作に時間をかけた挙句失敗したことによる。

そこで彼らは2週間でどこまで出来るかに賭けた。出来上がったものは猫がネズミ、レーザー、蝶々と戯れるというものであり、これはヒットした。それから更に2タイトル、Paint for CatsとCatzillaが猫用アプリに加わった。

猫用ゲームを作った経験から、動物向けの仕事をしている開発者たちが抱える課題も見えてきた。最初のベータ版ではマーケットリサーチに行き詰った。しかし彼らは飼い猫がいるわけでもiPadを持ってるわけでもなかった。そこで地元のブリーダーの協力のもとゲームのテストを行った。

「ブリーダーの女性はiPadが何なのか知りませんでしたが、猫たちはすぐにゲームを気に入ってくれました」とFullerは語る。カリフォルニア ロングビーチの水族館でもゲームは人気を博した。特にペンギンなどはゲームをしたあとの生殖行動回数に増加が見られたという。

また第一弾のゲームには思いもよらない結末も待ち受けていた。このゲームは最初無料ゲームとして登場したものの、のちに有料化した。するとユーザーから同意したわけでもないのに課金されているという苦情が入った。実は購入ボタンを押していたのは猫だったというわけだ。それからというもの、購入手続きの為にクレジットカードと人による入力が必要なように対策が取られた。

猫用ゲームを作る上での最大の挑戦は、猫と人の定着率が大きく違う点だとFullerはいう。飼い主は猫の為により高度なゲームを求めるのだが、ゲームも第三弾のCatzillaが出るころになると猫よりも飼い主の方にアピールするようになったという。あるレビュアーは次のように書いている:

「猫がやってきてはiPadでこのゲームを立ち上げるのを期待して喉を鳴らすのだが、いざ立ち上げてみるとまるで興味を示さないばかりか、その効果音にひどくびっくりする」

最初の2つのアプリが数年にわたって継続的なセールスを収めたにもかかわらず、結局このゲームの売り上げは思ったほどには振るわなかった。Fullerは商品テストはペット向けのモノ作りにおいて大事な事だという。彼は他のゲーム作りのために数か月を費やしたものの、ベータテストの段階で猫がまるで興味を示さないという苛立たしい最近の状況について述べている。

ペットを飼わない人間はペット向けテクノロジーへの熱意を小ばかにするかもしれないが、ほとんどの飼い主にとってペットは家族の一員であり、彼らが快適に過ごせることに価値を見出している。市場にあまりに多くのペットのしつけを目的とした商品があふれかえり、ペット向けウェアラブルの目的とはそぐわない状況になる事も懸念されるが、ともあれ彼らペット達にとってより良い環境になる事を祈ろう。

ReadWriteJapan編集部
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