中国メディアの参考消息報は米国メディアを引用して、米国人女性が中国人の障害を持つ孤児を養子にしたいと申請したが、同女性が同性愛者であったために拒否されたと伝えた。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディアの参考消息報は米国メディアを引用して、米国人女性が中国人の障害を持つ孤児を養子にしたいと申請したが、同女性が同性愛者であったために拒否されたと伝えた。

 女性の名はメリサさん。メリサさんには女性パートナーがおり、結婚生活を営んでいるという。

 数カ月前に中国中部の農村部に行き、4歳の男の子、Hちゃんと出会った。Hちゃんは足に障害がある。出産直後に親に捨てられたが、障害のためとみられている。

 メリサさんが中国に行ったのは「永遠に家族になれる子」を探すためで、Hちゃんとは「万に1つもない出会い」だったと感じたという。

 中国の「特殊な事情のある孤児」との国際養子縁組を仲介する組織があり、Hちゃんは同様の事情を抱える別の中国人の子28人とともに米国に渡り、3週間を過ごすことになった。米国人と参加した子の養子縁組が成立する確率は80%程度という。

 Hちゃんは、別の女性のジュリーさんの家で、暮らすことになった。今回の米国での生活の母親役だ。メリサさんはジュリーを投じて、Hちゃんと交流する。

 ジュリーさんはHちゃんと同様に足に障害を持つ子がおり、病院での診察もすぐに手配することができた。足の障害は改善する可能性もあると言われたと言う。

 ジュリーさんとメリサさんはHちゃんの足に筋肉をつけるために、プールに連れて行った。よろよろと歩くHちゃんは、メリサさんにしがみ付いていた。抱いたまま水の中に入れると、Hちゃんは笑って水遊びを始めた。Hちゃんは英語が分からないので意思疎通を完全にはできないが、「ずっと前から知っていた」ように思えた。そして、Hちゃんが必要とするものを自分が与えることができると感じた。

 しかし、中国当局が同性愛者と自国の孤児の養子縁組は認めないことが分かった。そして、米国に滞在していた子らが、中国に戻る日がやってきた。Hちゃんにはお母さん役であるジュリーさんがつきそうことになった。メリサさんは空港でゲートの向こうに消えて行く2人を見送った直後、ジュリーさんに「特殊な事情を持つ孤児と同性愛の親の養子縁組について、中国が初めてこれまでのやり方を変更する例になってくれることを期待している」と、とメールした。

 何らかの運動ができないかとの考えだが、ジュリーさんさんは「絶対に無理。言いたくはないんだけど、彼ら(中国当局)がそういう事情を考えることはありえない」と悲観的なメールを返信してきたという。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:123RF)