9日、韓国南部・済州島内の岩陰で15年もの野宿生活を送っていた40代の男性が警察に発見され、済州市などの援助により住まいを移すことになった。写真は済州島。

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2016年3月8日、韓国・聯合ニュースによると、韓国南部・済州島内の岩陰で15年もの野宿生活を送っていた40代の男性が発見され、警察と済州市の援助により住まいを移すことになった。

この男性は2日、市内のパトロールを行っていた警察官によって岩陰で寝ているところを発見された。警察の聞き取りによると、男性は釜山出身の47歳、01年に済州島に来たものの仕事がなく生活に行き詰まり、以来15年間、洞窟暮らしを続けていた。

洞窟内には布団を重ねた寝床やまきで火を起こすかまどのような物はあったが、もちろん電気や水道はない。水は近くの川でくみ、周辺で捨てられた食べ残しを拾って空腹をしのいでいたというが、発見された時には栄養失調と糖尿の合併症にかかっていた。

市は男性を生活保護受給者に登録し住居の提供など緊急の生活支援を実施、一方警察は連絡が途絶えて久しいという男性の両親の行方を捜している。

この報道に、韓国のネットユーザーからさまざまなコメントが寄せられているが、男性に同情するとともに市や警察の支援を歓迎する声が多い。

「僕が納めた税金がこういう方たちのために使われるなら歓迎」
「済州の警察官と済州市庁、ありがとう」
「47歳だと、都会生活でも毎日が戦争みたいなもの。この人も、自分なりに生きるための戦争をしてたんだね」

「家の値段が高過ぎるからこういうことが起こる」
「空腹でも盗みもせずに耐えてきたんだから、きっと優しい人なんだろう」
「済州島だからできたこと。風さえ防げばものすごく寒くなることもないし。でも寂しくてつらかっただろうね」
「北朝鮮よりひどい暮らしぶり…韓国社会もそれだけ良い社会じゃないということだ」

「手遅れになる前に援助を受けられて良かった」
「32歳から15年もそんなふうに暮らしたなんて、月日がもったいない」
「僕と似たような境遇の人もいるんだな。僕もけがをしてから仕事ができず、家もなくて山や公園で野宿してるよ」
「ということは、その洞窟、空きますかね?」(翻訳・編集/吉金)