武藤雄樹、Jリーグ20得点で香川&清武に挑戦状だ

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 3日間の短期合宿の締めくくりは、ほぼフルコートのサイズで行われた紅白戦。灰色ビブス組のトップ下に入ったMF武藤雄樹(浦和)は、タッチ数制限付きのルールの中でしっかりと視野を保ちながら、素早い状況判断でパスを出してはチャンスをつくった。昨夏の東アジア杯以来となるバヒド・ハリルホジッチ監督の目の前での実戦形式のプレーで、まずまずの存在感だった。

「自分自身では、東アジア杯ではボールを失うことが多かったと思っているので、今回の合宿では判断の部分で成長したところを見せられればと思ってやった。ミスもあったけど、出せた部分はあった。意識したことができて、意味のある合宿になった」

 ハリルホジッチ監督からは攻撃陣全体に対して、「Jリーグの中でもっともっと点を取らなければいけない。20点取る選手がもっと出てこないといけない」と、ゴール量産を厳命されたという。

 これは武藤自身が考えていた課題と同じだった。トップ下のポジションを争うライバルはMF香川真司やMF清武弘嗣といったテクニシャンたち。「技術で急にうまくなって香川選手や清武選手に勝つというのは難しい。だから僕に一番大事なのはゴールだと思う。監督が言うように、20得点くらい取らないと(ポジション争いの)土俵にも立てないと思う」

 浦和でブレイクした武藤の昨季リーグ戦でのゴール数は13だった。「今年は去年以上のゴールを決めたいと思っていたので、目標は15点や20点というところになる。今季はまだ1点しか決めてないけど、積み重ねていくことで先につながっていくかなと思う」

 合宿中にはバルセロナの映像を見て、屈指のテクニシャンであるFWネイマールが必死のスプリントで相手の裏を取りに行く姿が目についた。

「技術の高い選手でもしっかり走って相手の裏を取りに行っている。ハリルホジッチ監督も裏へのスピード感を出していかなければいけないと言っているので、そういう部分もやっていかないといけない」

 浦和に戻れば2シャドーの一角でのプレーが待っている。目指すのはゴール量産。「Jリーグの中でいつも競争があるので、そこで勝ち上がりたい。浦和で結果を残すことで、海外組が来ても定着できるように頑張りたい」。武藤はさらに貪欲になっている。

(取材・文 矢内由美子)