開幕戦でJ1デビューの18歳MF邦本、プレーの波、課題改善して福岡、U-19代表の力に

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 U-19日本代表候補のMF邦本宜裕(福岡)は2月27日に行われた鳥栖とのJ1開幕戦でJ1デビュー。浦和ユースに所属していた13年に16歳で浦和のトップチームデビューを果たし、デビュー戦(天皇杯)でいきなりゴールを決めて騒がれたアタッカーは今年、ボランチとしてJ1のピッチに立った。

 クラブでの登録はFWだが、ボランチのポジションに怪我人が出たことでテストされたところ、「自分は受けて前向いてプレーするタイプ。ボランチはいっぱい受けるんで自分でゲーム作るのも楽しいし、やりがいがありますね」という邦本はそのセンスと視野の広さ、テクニックで見事に適応して見せた。そして97年生まれの18歳は早くもJ1での出場を果たしたが、続くJ1第2節の横浜FM戦はベンチ外。まだまだ絶対的な信頼を獲得することはできていない。

「少しじゃなくて先発で出たい。まだまだ足りないものがある。それが分からないから出れていないと思う。何となくは分かるんですけれども、しっかりとは分かっていないので、自分が足りないものが。そこで同じチームの人たちに負けていると思う。(自己分析では)良い時と悪い時との波が激しすぎる。先週良かったけれど今週ダメとかじゃなくて、全部良くはならないと思うんですれども、一番いい時に、次の週もそこまではいかないですけれども、それに近いレベルでできているとなっていけばもっと試合に出れると思うんですけど」。プレーに波がある部分が全てではないかもしれない。足りないものを見つけ、それを改善するための努力をしなければならないと考えている。 

 その邦本はU-19日本代表ではサイドハーフでの起用が有力だ。昨年はエース候補のひとりとして期待されながらも、代表合宿で2度負傷してしまうなど、チームに貢献することができなかった。その間チームは構築され、U-20W杯アジア1次予選を突破。「自分が入ることによって上手くハマればいいけれど、今のままがいいかもしれない」という思いもあるが、チームをより向上させることを意識して、ピッチでそのクオリティの高さを発揮する。9日まで都内で開催されている候補合宿では周囲と連係を取りながら、突破、クロスボールなど特長を出しているだけに、9日の練習試合でもアピールを続けたいところだ。

 クラブからは今回の合宿へ向けて「久しぶりだから自分のプレーをアピールしてこいと言われたので。あと怪我せずにと」と送り出されたという。その邦本は「多分、サイドハーフやると思うんですけれども、クロスとか飛び出しをしつつ、ゴールを自分が決めるくらい飛び出てやっていきたいと思います」と意気込んだ。今年はU-19日本代表に定着して、アジアを突破して世界へ。「出たいですね。出ることに意味があると思う。自分の成長にも繋がると思うので出たいと思います」というU-20W杯を経て、さらに上のステージを目指す。

(取材・文 吉田太郎)