初日ながら好アピールできた永木。ハリルジャパンの印象については「イメージどおり。こだわっているところはすごくこだわっているし、細かく指摘してくれる」と語る。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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 3月8日、2日目を迎えた日本代表候補キャンプで、負傷離脱した米本拓司に代わって追加招集された永木亮太が合流した。

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 昨年末の代表候補ミーティングには呼ばれていた永木にとって、あくまでも候補だが実質的な代表活動は今回が初めて。その“初日”は午前と午後の2部練習が組まれ、「思ったよりハードだった。充実した練習内容で、レベルが高いなかでできたのですごく面白かった」と振り返る。
 
 午後のゲーム形式のトレーニングでは、局面をガラリと変えて逆サイドの選手にピタリと合わせるミドルパスを通し、スタンドがどよめくシーンもあった。練習メニューの理解に問題はなく、一つひとつのプレーは常に堂々としていて、チームに難なく適応できていた印象だ。本人も「自分のプレーはある程度、出せていたと思う」と手応えを口にする。
 
 今回は追加での招集である。それだけに、余計に「チャンスと捉えるしかない」と良い意味で割り切れるだろうし、あとは自分を思い切り表現するだけ。
 
「ここに来たからには、なにか爪痕を残して帰りたい気持ちはある」
 
 27歳という年齢を考えれば当然かもしれないが、臆することなく、消極的にもならず、求められる役割を当たり前のようにこなす。この日のパフォーマンスを見る限り、指揮官には良い印象を与えたのではないだろうか。
 
 今季から鹿島に新天地を求めた永木は、周知のとおり、それ以前の5シーズンは湘南に所属していた選手だ。
 
「話を聞いている限り、ベルマーレでやってきたことは、この監督(ヴァイッド・ハリルホジッチ監督)のサッカーにすごく合うと思う」
 
 ハリルジャパンの守備の基本戦術のひとつは、自らアクションを起こして積極的に奪いに行くこと。そして、ミーティングで指揮官はふたつのクラブを口にしたという。
 
「前からプレッシャーに行っているのは、ベルマーレとフロンターレぐらいだとは言っていました」(永木)
 
 ハリルホジッチ監督が名指ししたまさにそのクラブで、永木はプロとして成長してきた。チームメイトと比べて代表での経験はまだまだ浅いかもしれないが、現チームの戦術は造作なく吸収し、理解度を深めているのかもしれない。だからこそ、すんなりとフィットできていたのだろう。少なくとも相性は良いはずだ。
 
 遅咲きのボランチは今、ハリルジャパンという新たなステージでさらなる飛躍の時を迎えようとしている。
 
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)